その液晶モニターの周囲は、ボタンやダイヤルの類がすべて省かれ、タッチパネルへの依存度が増している。他製品では液晶モニターの脇に用意されているズームボタンや録画ボタンも画面内に移り、カメラが起動してしばらくすると、画面にはズームボタンと録画ボタン以外はいっさい表示されなくなる。
これによってメニューボタンは1階層奥に引っ込んだ形だが、項目数が多く一覧性に欠けるメニュー画面を使いやすくするため、利用頻度の高い機能を6つまでショートカットとして登録できる「マイメニュー」すら使わないで、被写体に集中すべし、ということかもしれない。
だとすれば、さらに強力になった手ブレ補正機能は理にかなったものだし、画面内や画面の脇にあれこれボタンを見せないのも、操作に気をとられないための工夫ともいえる。ちなみに、オートフォーカスやオートホワイトバランスといった機能はソニー製品らしい安定志向で、過敏に反応しない落ち着いた画作りに好感が持てた。
今回はHDR-CX500Vの使い勝手について、細かな注文をいくつか示したが、これもトータルでの画質の高さや使いやすさで他社をリードしているからこそ。HDR-CX500V/520Vは、マニュアル操作へのこだわりがなく、手軽にきれいな映像を撮りたいと思っているのなら、やはり本命として挙げねばならない1台だろう。
作例は、静止画はアスペクト比4:3の1200万画素相当(4000×3000ピクセル)、動画については最高画質のFHモード(1920×1080ピクセル/約16Mbps)で撮影したものをEDIUS Pro 5で切り出している。撮影時の設定カスタマイズは行っておらず、フルオート撮影だ。
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