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普及する?「3Dデジカメ」コンパクトデジカメ販売ランキング(2010年6月28日〜7月6日)

» 2010年07月13日 17時34分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

コンパクトデジカメ販売ランキング TOP10

2010年6月28日〜7月6日
順位前回順位メーカー製品名
1位1カシオ計算機EX-Z2000
2位2パナソニックDMC-FX66
3位3キヤノンIXY 10S
4位4富士フイルムFINEPIX Z700EXR
5位6ソニーDSC-W350
6位7ソニーDSC-HX5V
7位14カシオ計算機EX-Z330
8位5キヤノンIXY DIGITAL 930 IS
9位8キヤノンIXY 200F
10位11ニコンCOOLPIX S6000

この記事は、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国の家電量販店のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。

 GfK Japan調べによる、コンパクトデジカメ販売ランキングをまとめた。ランクイン製品はおなじみの顔ぶれながら、カシオ計算機「EX-Z330」がランク外から復活したほか、前回8位だったキヤノン「IXY 30S」がランク外になるなどの変化もある。

 コンパクトデジカメといえば、先日発表されたソニーの「DSC-WX5」「DSC-TX9」には、「3Dスイングパノラマ」というユニークな機能が搭載された。これは同社製一眼カメラ「NEX-3」「NEX-5」にも用意されているもので、本体を振りながら高速連写を行い、右目用と左目用の画像を生成する。この画像はカメラと3D対応テレビをHDMI接続してやると、3D画像として楽しめる。

photophoto 「DSC-TX9」

 これだけでも面白い機能だが、DSC-WX5とDSC-TX9では本体の液晶モニターでもパノラマ撮影で得られた画像から15枚のマルチアングル画像を利用して擬似的な立体視画像が表示できる「スイングマルチアングル」機能を備えており、疑似的ながら、カメラの背面液晶で立体感を味わえる。

 この3D撮影機能は基本的にパノラマ撮影機能の応用だ。立体感を得るためには撮影時に左右の視差を得る必要があるが、これらソニー製品では、カメラを振ることで3D画像に必要な視差を強制的に作り出している。最もシンプルな方法はあたかも人間のようにレンズを2つ用意してやることで、これは富士フイルムが2009年7月に発表した「FinePix Real 3D W1」が実装している(レビュー:3D撮影を手軽に楽しもう――富士フイルム「FinePix REAL 3D W1」)

 W1は「ライトディレクションコントロールシステム」という仕組みを背面モニターに採用しており、真正面から見ると左右それぞれに適合した映像を映し出すことで、こちらもメガネなど特殊なアイテムなしで撮影した写真を立体的に見ることができる。このW1は1年前にしてはエッジが効き過ぎていたせいか、高い評価を得るまでには至らなかったようだ。

photo 「FinePix Real 3D W1」

 春先から3Dテレビのコマーシャルが大量に投入されているおかげか、3D自体の認知度は上がっているように思える。コンパクトデジタルカメラの世界においても、現在のハイビジョン録画機能と同じように各社各製品が何らかのかたちで「3D」を取り込む日がやってくるのだろうか。

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