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さらに進化した高画質コンパクト、キヤノン「PowerShot G12」

» 2010年09月15日 13時00分 公開
[ITmedia]
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 キヤノンは9月15日、コンパクトデジタルカメラ「PowerShot G12」を10月上旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は6万円前後。

photo 「PowerShot G12」

 同社コンパクトデジタルカメラのフラグシップである「PowerShot G」の最新モデルで、昨年8月に発表された「PowerShot G11」(レビュー)の後継にあたる。バリアングル液晶を含めた全体的なデザインや、高感度センサーと画像処理エンジン「DiGiC 4」を組み合わせた「HS SYSTEM」に変更はないものの、画質はもちろん、手ブレ補正や動画撮影機能、操作性など多岐に渡る改良が加えられた。

 撮像素子はG11と同じく1/1.7型 有効1000万画素CCDだが、ノイズリダクション処理の改良によってより高感度撮影時のノイズ低減が図られた。また、レンズもG11と同じくレンズシフト式手ブレ補正機構(IS)付きの光学5倍ズームレンズ(35ミリ換算28〜140ミリ)ながら、手ブレ補正機能は加速度センサーを搭載することで、被写体に対してカメラが水平に移動した際に発生する「シフトブレ」を抑制する「ハイブリッドIS」へと進化した。

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 AFは被写体が人物ではなくとも追尾が可能な「キャッチAF」を新たに備えた。キャッチAFでは被写体を指定した後ならば、画角を変えても被写体を追尾し続け、フォーカス枠の大きさも変化する。マニュアル撮影機能が充実したシリーズの最新作らしく、暗部補正/ダイナミックレンジ補正をそれぞれ個別に設定可能なほか、ISOオート撮影時でもISO感度の上限とISO感度の上がり方も個別に設定できる。露出の異なる3枚を連写してダイナミックレンジを拡大する「HDR」撮影機能も備える。

 背面液晶は2.8型/約46.1万画素のバリアングル液晶で、液晶は広視野角/高コントラスト比の「クリアライブ液晶V」だ。液晶画面での再生時にはRGBヒストグラムの表示も可能となり、より細やかな絵作りを可能とした。光学ファインダーも引き続き搭載されており、液晶画面に詳細な設定を表示させた状態で、ファインダーを使って詳細なフレーミングを行うといった使い方も可能だ。

photophoto 前モデル「PowerShot G11」と同様、バリアングル液晶を搭載する

 最大1280×720ピクセルのハイビジョン撮影も搭載した。音声はステレオ収録。本体にはHDMIを備えており、テレビなどへ画像を映し出せるほか、HDMI-CEC(HDMIコントロール)にも対応しており、テレビのリモコンで本製品の操作を行える。

 グリップ上部には電子ダイヤルが設けられ、ホワイトバランスやコントラスト、アスペクト比などを操作できるほか、メニューからは電子ダイヤルと背面のコントローラホイールには任意の機能を割り振ることも可能となっており、「Power ShotG風」「EOS風」と言った操作体系を容易に再現できる。加速度センサーを利用した電子水準器も用意されている。

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