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世界最速AF、60コマ/秒出力――パナソニック「DMC-GH2」

» 2010年09月21日 16時17分 公開
[ITmedia]
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 パナソニックは9月21日、マイクロフォーサーズ規格に準拠したデジタルカメラ“LUMIX”「DMC-GH2」を10月29日より販売開始すると発表した。価格はオープン。ボディのみ、「LUMIX G VARIO 14-42mm /F3.5-F5.6 ASPH./ MEGA O.I.S.」との標準ズームレンズキット「DMC-GH2K」、「LUMIX G VARIO HD 14-140mm / F4.0-5.8 ASPH. / MEGA O.I.S.」との望遠ズームレンズキット「DMC-GH2H」が用意される。

 実売想定価格はボディのみが10万円前後、標準ズームレンズキット「DMC-GH2K」が11万円前後、望遠ズームレンズキット「DMC-GH2H」が15万円前後。

photophoto 「DMC-GH2」(レンズは「LUMIX G VARIO HD 14-140mm / F4.0-5.8 ASPH. / MEGA O.I.S.」)。カラーはブラックとシルバーが用意される

 DMC-GH1(レビュー)の後継となる製品で、新開発の有効1605万画素「マルチアスペクト対応高速LIVE MOSセンサー」と、画像処理エンジン「新超解像・超高感度・AVCHD対応 VenusエンジンFHD」を搭載。コントラストAFながらも「レンズ交換式デジタルカメラとしては世界最速」(同社)という約0.1秒でのAFを実現している。

 新センサーと画像処理エンジンの搭載により、ISO感度は最高12800まで増感可能となっており、また、画像をエッジ/ディテール/グラデーション部に分けてそれぞれに補正処理を行うことで高い解像感を生み出す「新・超解像」、カメラが自動的に被写体の明暗を判別して黒ツブレ/白トビの双方を抑制する「インテリジェントDレンジコントロール」なども利用できる。

 動画はAVCHD/1920×1080ピクセルのフルハイビジョン撮影が可能で、デジタル一眼の動画撮影機能としては初めて、センサーからの60コマ/秒出力に対応した。MotionJPEGによる撮影も可能だが、MotionJPEG選択時の最大画像サイズは1280×720ピクセルとなる。ステレオマイクも本体に搭載する。

 動画撮影モードには24コマ/秒の「シネマ」、80/160/200/300%と撮影速度を変更できる「スロー/クイック」、2.6ないし3.9倍の望遠効果を得られる「EXテレコン」、任意のタイミングでフル画素(1400万画素)の静止画撮影を行える「写真優先モード」などを用意する。

 背面液晶は「DMC-G2」と同様にタッチパネルの3型/46万画素だが、DMC-GH1比で色再現性を25%向上させている。バリアングル機構もDMC-G2と同様に採用されており、左に180度、上下に270度稼働する。ファインダーには新開発の153万画素パネルを採用したEVFとなっており、視野率は100%、倍率は1.42倍。

 別売の3Dレンズ「H-FT012」に対応しており、装着時には疑似的な2眼構成となり、手軽に3D静止画を撮影できる。撮影した静止画はSDカードで対応する薄型テレビ「ビエラ」に差し込むことで3D写真を家庭で楽しめる。本体サイズは124(幅)×89.6(奥行き)×75.8(奥行き)ミリ、約392グラム(本体のみ)。

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