撮像素子として1/2.3型の有効1000万画素 裏面照射型CMOSセンサーを搭載する。裏面照射型CMOSは構造的に高感度撮影に適しており、IXY 50Sではこの高感度センサーに画像処理「DIGIC 4」を組み合わせたノイズ低減/ダイナミックレンジ拡大システム「HS SYSTEM」を採用している。
従来のコンパクトデジカメは、ISO感度オートでは画質への影響を避けるためISO感度は上げずに撮影する例が多かったが、IXY 50Sではオートモードでも最高ISO1600までアップする。高感度撮影時のノイズ低減も同時に図られており、昨年モデルの「IXY DIGITAL 220 IS」に比べると、同感度で約60%のノイズ低減を実現しているそうだ。
実際に夜間撮影をしてみると確かに高感度での画質は向上しており、解像感は甘くはなるものの高感度撮影時のノイズは明らかに少なく感じる。オートモードでISO1600まで増感しても画質への影響は少なく、シャッタースピードを稼げるために手ブレ、被写体ブレも起こりにくくなっている。
通常の撮影に加えて、シーンモードには「手持ち夜景」モードを搭載。複数枚の画像を連写の後に合成してノイズを低減する。手持ち夜景では最大ISO3200まで増感し、できるだけシャッタースピードを速くして手ブレしないようにした上で、合成機能によりノイズを低減する。
こうした合成機能は撮影後に数秒の合成時間が必要だが、それほど待たされることもなく、積極的に使っいたい気になる。画像合成は適切で、動体撮影でなければ失敗はあまりないいようだ。
CMOSセンサーの高速性を生かした連写機能も特徴だ。通常時でも約3.7コマ/秒の連写が可能で、シーンモードから「ハイスピード連写」を選択すると、約8.8コマ/秒の高速連写が可能になる。ただし、撮影解像度は250万画素に制限されるため、物足りない部分ではある。
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