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「SD15」第1回――SD15で切りとる北京の日常長期試用リポート

» 2010年10月13日 09時59分 公開
[岡本紳吾,YAMAAN!]
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photo シグマ「SD15」

 今回、シグマから「SD15」を長くお借りすることができたので、北京の出張に持って行った。見慣れた日本の景色とはまた違った国で、SD15を体感してみようということだ(SD15の基本スペックについては、こちらのレビュー記事を参考にして欲しい)。

 8月某日、北京にあるゲーム制作会社へ技術的なサポートをするため、羽田空港から北京へ向かった。海外旅行は1度しかしたことがなく、中国へ行くのは初めて。北京国際空港に着くと、まずその建物の大きさに圧倒される。ターミナル3は北京オリンピック開催にあわせての利用が始まったそうだが、日本ではまず考えられない構造に、しばらく見とれてしまった。

photo 北京国際空港

 とにかくこのターミナルは大きい。筆者が降り立ったのはターミナルの端っこで、入国審査まで実に10分ほど歩くハメになってしまった。入国審査のあたりでは写真撮影が禁止されている場合があるため、カメラをバッグにしまって通過した。審査も終わりほっとしたところで、ターミナルの奥行きの深さに驚く。聞くと、手荷物を受け取る場所までは、シャトルに乗る必要があるとのことだ。

photo シャトルで空港内を移動

 ホテルへ到着したときはすでに夜。ホテルへチェックインを済ませたあとは、近くの餃子専門店へ食事に出かけることになった。時間は21時を過ぎているというのに、外には人があふれ、地べたに座ったりしながら談笑をしている人が多い。彼らは何をしているのかと聞くと、中国人は夜の生活を楽しむ人種なんだ。と返ってきた。

photo 夜の北京市内

 北京は大通りから1歩路地に入ると古き時代の街並みが広がっている。泊まったホテルをチェックアウトし、昨晩は真っ暗だった道を改めて見てみた。歩いている人や乗り物、空気感までもが日本とは全く違う。

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 多くの建物の窓には鉄格子がかけられていて、空き巣に入れないようになっているのだが、空き巣はこの鉄格子をハシゴがわりにして、格子がかかっていない部屋に空き巣に入るのだそうだ。ただ、中国は軽微な犯罪であっても重刑が科せられるので、最近は空き巣にあったとかそういう話は聞かないそうだ(詐欺やスリは相変わらず多いそうだ……)。

photo 朝は道ばたに屋台が出て、出勤途中の人たちがそれを買い求めている姿を見る事ができる。買いに行こうとしたら「素人が手出しするとおなか壊しますよ」と止められた

 本来滞在する予定だった街へ移動し、北京での生活が始まった。筆者はSD15を常に携帯していたのだが、ここで問題にぶつかった。まず、中国では北京であっても一眼レフを利用するのは一部の富裕層に限った話で、しかも平日持ち歩くような事はまずしないそうだ。このせいもあってか、仕事をしに行くオフィスでも毎日セキュリティに止められ、英語も通じない相手に行き先を告げると言う苦い体験をした。

 昼食は仲間で連れ立って外食にでるのが定番のようだ。「単菜」と称する単品のおかずは量が多いため、人数を集めれば集めるほど、たくさんの種類が食べられるという事のようだ。案内された店は北京の家庭料理の店、日本で言うところの定食屋というところか、そんな店で食事することとなった。

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 北京の中心部であるこの街でも、一筋路地に入ると時代が古くなるというのは変わらなかった。雑多に店が並び、自転車や謎の改造車が走り回っている。

photo 銀色の小型の車は何なのかと聞くと、荷物を運んだり(時には違法ながら)人を運ぶこともあるそうだ。
photo シャッタースピードが1/3秒なのでブレにぶれているが、ある交差点。道路上では歩行者は相当弱者扱いを受けるので、ちょっと車道にはみ出すだけでクラクションの嵐を受ける
photo 歩道橋を利用している人が全然いないのは、実は工事中で途中で途切れているから
photo とにかく大きいサイネージに出会った。大きすぎたので反対側から撮影
photo 早朝、とある証券会社の前に腰掛ける人たち。何かを待っているというわけではなく、単に暇をつぶしているようだ

 平日はホテルと会社の行き来だけになってしまって、どうしても写真が毎日同じ単調なものになってしまいがち。そう思い始めた時に週末がやってきたので、思い切って1人で繁華街を巡ってみることにした。次回は北京の観光地などを巡り、SD15の使用感とともにリポートをお届けする。

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