前編では、いわゆる高級コンパクトデジカメに分類される「PowerShotG 12」「COOLPIX P7000」「GXR+S10」の3製品について、外見や機能を比較した。
これら3機種はいずれもコンパクトデジカメとしては大きい1/1.7型の撮像素子を搭載しており、画素数はCOOLPIX P7000が有効1010万画素、PowerShotG 12とGXR+S10が有効1000万画素とサイズの割には画素数を抑えた(1画素あたりの面積が大きい)余裕のある作りになっている。撮像素子のサイズに余裕があると、特に高ISO感度時の画質に有利に働く。高感度の画質を見比べてみよう。
まずは、最低感度の画質から。G10の最低感度はISO80、P7000とGXR+S10はISO100が最低感度だ。絞りをF5.6に固定し、ホワイトバランスは蛍光灯系で統一して撮影した。GXR+S10だけややパープル系の色かぶりをしているのは、蛍光灯のホワイトバランス設定のニュアンスの違いか。
さすがに最低感度ではどのカメラも高い描写能力で、クリアでシャープな写りをする。これだけの描写があれば、デジタル一眼レフでなくても十分と言っていいだろう。
続いて高感度画質。ISO1600とISO3200の双方を比べてみた。一般的なコンパクトデジカメではISO800ぐらいがせいぜいだが、このクラスになるとISO1600でも許容できるレベルに達している。いずれのモデルも、ISO800までは十分実用範囲だ。
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