ソニーは1月13日、デジタルカメラ「サイバーショット」ならびにデジタルビデオカメラ「ハンディカム」、MP4カムコーダ「ブロギー」の新製品群を発表した。昨年発表したミラーレスカメラ「NEX」シリーズの好調をそのままに、基本性能向上はもちろん、フルハイビジョンや3D、ネット対応などさまざまな付加価値を提案していく。
同社が2011年の「チャレンジ」として掲げるのは、「カメラとしての本質価値の追求」「フルハイビジョン動画対応の強化」「3D撮影対応の強化」「撮影後の楽しみの充実」の4点。カメラ/ビデオカメラの主要部品のひとつである撮像素子には、サイバーショット用として1620万画素、ハンディカム用にはアスペクト比16:9 総画素数665万画素の裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R”を新たに開発した。
フルハイビジョン動画対応についてはExmor R搭載サイバーショットのほとんどが対応を果たした。動画撮影機であるハンディカムとの共存という問題もあるが、「写真も撮るけど、ときどき動画というニーズに応えていく、新たな提案と考えている」(ソニーマーケティング コンスーマーAVマーケティング部門 デジタルイメージングマーケティング部 下野裕 統括部長)と、動画との接触時間を延ばし、ひいては他の映像機器へのステップアップを促す材料としたい考えだ。
製品名 | 撮像素子 | 特徴 | 実売想定価格 |
---|---|---|---|
DSC-TX100V | 1620万画素 Exmor R | 有機ELタッチパネル、1080/60p、GPS、コンパス | 4万5000円前後 |
DSC-WX10 | 1620万画素 Exmor R | F2.4 光学7倍ズームレンズ、高速AF | 3万5000円前後 |
DSC-TX10 | 1620万画素 Exmor R | 5メートル防水、防じん、耐低温、タッチパネル | 4万円前後 |
DSC-HX7V | 1620万画素 Exmor R | 光学10倍ズーム、GPS、コンパス | 4万円前後 |
DSC-WX7 | 1620万画素 Exmor R | スリムボディ、光学5倍ズーム | 3万円前後 |
DSC-W570 | 1610万画素 CCD | 25ミリからの光学5倍ズーム、720p動画 | 2万3000円前後 |
DSC-W570D | 1610万画素 CCD | 25ミリからの光学5倍ズーム、720p動画、ラインストーン装飾 | 2万5000円前後 |
DSC-W530 | 1410万画素 CCD | 26ミリからの光学4倍ズーム | 1万5000円前後 |
DSC-T110 | 1610万画素 CCD | スライド式レンズカバー、26ミリからの光学4倍ズーム | 2万3000円前後 |
ハンディカム用の新型Exmor Rセンサーは既存センサーとの比較において、動画撮影時の有効画素数を614万画素へ高めたほか、アスペクト比を従来の4:3から16:9とすることで、イメージサークルを使い切ることが可能となり、広角レンズとの組み合わせで35ミリ換算26.3ミリという広角撮影を可能としている。
製品名 | 撮像素子 | 特徴 | 実売想定価格 |
---|---|---|---|
HDR-CX700V | 1/2.88型 総画素665万画素 Exmor R | ビューファインダー搭載、マニュアル操作インタフェース、広角26.3ミリ、60p/24p記録 | 13万円前後 |
HDR-CX560V | 1/2.88型 総画素665万画素 Exmor R | 広角26.3ミリ、60p/24p記録 | 11万円前後 |
HDR-PJ40V | 1/4型 総画素420万画素 Exmor R | プロジェクター搭載、広角29.8ミリ、60p/24p記録、64Gバイトメモリ、GPS | 10万円前後 |
HDR-PJ20 | 1/4型 総画素420万画素 Exmor R | プロジェクター搭載、広角29.8ミリ、24p記録、32Gバイトメモリ | 8万円前後 |
HDR-CX180 | 1/4型 総画素420万画素 Exmor R | ベーシックモデル、広角29.8ミリ、32Gバイトメモリ | 7万円前後 |
ユニークなのは、HDR-PJ40V/PJ20に搭載されたプロジェクター。液晶背面部に640×480ピクセル、コントラスト比1500:1、明るさ10ルーメンのプロジェクターを搭載しており、最大60インチ(投影距離3メートル時)の映像を投影できる。投影される映像はフルHD解像度ではないが、カメラのみでも撮った映像を大人数で確認できるメリットは大きいといえる。
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