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» 2011年03月16日 12時28分 公開

1080/60p記録対応、進化した全部入りコンパクト ソニー「DSC-HX9V」 (2/3)

[ITmedia]

ハンディカムに近づいた動画性能

 HX5VですでにAVCHD方式のフルハイビジョン撮影(1080i)に対応していたが、HX9VではAVCHD方式の1080pプログレッシブ記録にまで対応した。従来から対応していた1080iはインターレースと呼ばれる方式で1フィールドごとに半分の情報を記録するが、1080pはすべてのフレームにおいて1920×1080ピクセルの記録を行うため、動きの速い被写体も滑らかかつ高精細に映し出すことができる。

 ただ、AVCHDの規格に1080p記録は現時点存在せず、同社の独自規格となる。そのため、1080p記録モード(PSモード)を選択すると「PSで撮影したHD動画はBlu-ray/DVDディスクに60p画質では残せません」という警告が表示される。また、再生についても本体液晶またはHDMIケーブルで直接本体と1080p対応テレビを接続する、あるいは付属ソフトの「PMB」(Picture Motion Browser)を利用してPC上で行うことになり(PBMを経由すれば1080pのDBディスクも作成できる)、やや取り回しの柔軟性には欠ける。なお、同社製BDレコーダーならびにPlayStation3への1080p映像取り込みも行えないため、同社製BDレコーダーへの映像取り込みを念頭におくならば、1080iでの撮影が必要となる。

 動画の撮影は背面の録画ボタンを押すだけで開始される。「逆光」「スポットライト」など周囲の状況を44パターンに分類して最適な設定を施す「おまかせシーン認識」や、ワイド端での手ブレを従来機比約10倍抑制することで歩きながらの撮影でもブレを感じさせない「アクティブモード」、任意の被写体にピントをあわせ続ける「追尾フォーカス」などデジタルビデオカメラ「ハンディカム」に搭載されている機能の多くを搭載しており、デジカメとは思えないほどの動画撮影が可能となっている。

photo 1080p録画中を除き、動画撮影中にシャッターボタンを押せば静止画が保存されるが、画像サイズはアスペクト比16:9の2304×1296ピクセルに固定される(MP43M 撮影時は4:3の2M) F5.9 1/320秒 ISO100

 実際に動画を撮影してみた感想だが、手ブレも上手に抑制されており、AFもビデオカメラには及ばないもののかなり高速で快適な撮影が行えた。主に1080pと1080iで撮影を行ったが、処理すべきデータ量が多いためか、録画ボタンを押して録画が開始されるまでにややタイムラグを感じた。待たされると感じるほどではないが、HX5VやNEX-5に比べると機敏さに欠ける印象だ。

 記録形式はAVCHDのほか、MP4にも対応している。AVCHDでの記録モードは記録モードは1920×1080/60pの「PS」のほか、1920×1080/60i/24Mbpsの「FX」、17Mbpsの「FH」、1440×1080/60i/9Mbpsの「HQ」と4種類。MP4は1440×1080/12Mbps、1280×720/6Mbps、640×480/3Mbpsと3種類。BDレコーダーなどAV機器での保存編集を前提とするならAVCHD、Webアップロードなどを前提とするならMP4と記録形式を使い分けていくことになるだろう。

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