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» 2011年05月02日 15時56分 公開

矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:愛すべき二つ目小僧――コダック「EasyShare V570」 (2/2)

[矢野渉,ITmedia]
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ウルトラワイドレンズでフレーミングを学ぼう

 発売年が新しいだけあって、スペック的な問題はない。画素数も5メガピクセルとそこそこあるし、2.5インチの液晶も時代を感じさせないものだ。

photophoto 純正バッテリー「KLIC-7001」は今でも新品が手に入る(写真=左)、SDHCメモリーカードは認識しないので、カード容量の上限は2ギガとなる

 さてV570で遊ぶとなれば、23ミリ/F2.8のウルトラワイドレンズを使い倒すしか無いだろう。ズームレンズの一部としての23ミリではなく、23ミリの単焦点レンズであることに意味がある。

 人は写真を撮るとき、ズームレンズだと無意識にレンズをズームさせてフレーミングをしてしまう。これでは本当のフレーミングは学べない。単焦点レンズの場合は自分が前後に動き、あるいはしゃがんだりして絵を作って行かざるをえないから、体感としてフレーミングのやり方が解っていくし、レンズの画角も体得できるのだ。

 その点、この23ミリはピントが80センチ〜無限大にあうので、ピントのことを気にせずじっくりと絵作りに集中できるだろう。またV570はアスペクト比3:2のモードを持っている。画素数は4.4メガに落ちるが、ウルトラワイドを使うならこちらのモードのほうがよりワイド感が出ていい結果が得られる。

 また、このぐらい広い画角のレンズは、初級者の手に負えるものではない。なかなか様になる絵を作るのは大変なのだ。しかし、だからこそ上達したときの喜びは何物にも替え難いだろう。そういう意味で「撮りがいのある」レンズだと言える。

photo 超広角のスナップの基本は、テーマとなる被写体に思い切り寄ること。そしてそれ以外の余白の部分に少し説明的なものを写し込むのがコツだ
photo ワイドレンズの撮影では余計なものが写り込みやすい。画面の端まで注意を払うことが必要になる
photo ハイエストライトとシャドウのバランス、黄金分割を意識すること
photo 小さな被写体はあまり寄り過ぎるとパースが付きすぎて原型が分からなくなるので、ほどほどのところで
photo 連写&合成のパノラマ写真には及ばないが、手動で3枚の写真をつなぐように撮影し、カメラ内で180度ぐらいの広さのパノラマ写真を生成できる

 ポケットにつっ込んでも邪魔にならないデザインのV570は、持ち歩いてもストレスがない。天気の良い日の散歩には最適だろう。23ミリのワイド専用機と割りきって、ちょっと上級者のスナップ写真に挑戦してみるのも楽しいだろう(※この文章中のレンズのミリ表示は、すべて35ミリ判換算です)。

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