矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:
その強烈な独創性を楽しめるか――東芝「Allegretto M70」
さかのぼること15年前。300万画素クラスの1/1.8型CCDセンサー搭載機がコンパクトデジカメのフラッグシップだった時代、東芝も独創的な機種を投入していた。(2015/6/29)
矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:
さくら町一番地の記憶――コニカ「Digital Revio KD-310Z」
コニカが写真事業から撤退して久しいが、紛れもなくKD-310Zは「コニカのカメラ」である。コニカのカメラを手にすると、僕はさくら町一番地にあったコニカ社内の昭和とも表現できる、暖かい、やさしい空気を思い出す。(2012/3/5)
矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:
小春日和にこそ似合うカメラ――オリンパス「C-2020 Zoom」
オリンパスの名機として記憶に残る「CAMEDIA C-2020 Zoom」、10万円オーバーの高級機として登場したその実力は今でも健在だ。その補色系CCDが描く色合いは、厳しい寒さの合間に訪れた、柔らかな日差しが差し込む小春日和にこそ似合う。(2011/12/14)
矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:
ポロプリズムの復活――オリンパス「E-330」
オリンパス「E-330」といえば「ああ、あの」と思い起こす人、いまだ愛用している人もいるはずだ。ポロプリズム方式を採用した希少性は今でなお、輝きを失っていない。(2011/11/9)
矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:
カード型デジカメの先駆者、そして確信犯――カシオ「EX-S1」
カシオは「カシオ計算機」であり、“EXILIM”「EX-S1」はその理由、その誇りをかいま見ることのできる、カード型デジカメの先駆者だ。(2011/10/3)
矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:
アントキノカメラへ会いに行く――ペンタックス「Optio 750Z」
絶対手に入れると思っていたのに、ふとしたすれ違いやタイミングで叶わなかった「アントキノカメラ」がカメラ好きなら1台はあるはずだ。「Optio 750Z」は僕にとってそんな1台である。(2011/8/26)
矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:
最初の完成形――キヤノン「IXY DIGITAL 200a」
キヤノンのコンデジ「IXY DIGITAL」(IXY)シリーズの歴史は10年以上をさかのぼれるが、2002年の「200a」で既にひとつの完成形が提示されていた。200aを見つけたら、ピカールも買っておこう。(2011/7/15)
矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:
デジタルの迷宮に差す光明――サイバーショットU20
携帯電話カメラとの競争に負けた――サイバーショットUシリーズをそう評するのは簡単だが、ガジェット魂を刺激する存在感は今でも健在。シンプルであるために、デジタルの迷宮に迷わず、日常を淡々と写す楽しみがある。(2011/5/25)
矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:
愛すべき二つ目小僧――コダック「EasyShare V570」
海外メーカーは時に突拍子もない製品を見せてくれる。コダックの2レンズ&2CCDデジカメ「EasyShare V570」もそうだが、このV570は23ミリ専用機として楽しむべきだろう。(2011/5/2)
矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:
生まれながらに完成していたポルシェデザインと呪い――富士フイルム「FinePix 4800Z」
ポルシェデザインによって、見た目の美しさと使いやすさを併せ持った富士フイルム「FinePix 4800Z」。過渡期に登場したことによる悲運もあるが、ヌケの良い写りは今でも魅力的だ。(2011/3/24)
矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:
10年先の写真を見据えて――カシオ「QV-10」
撮ったその場で写真を見られるカメラとして、鮮烈なデビューを飾ったカシオ「QV-10」。もしまだ手元にあるならば、「ポラロイドアート」で楽しんでみるのも悪くない。(2011/1/11)
矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:
現在に通用する質感と性能、そして一芸――ニコン「COOLPIX950」
スイバルというユニークな形状で記憶されていることの多いCOOLPIX 9xxシリーズだが、「COOLPIX950」の完成度の高いスタイルと強力なマクロ機能はいまでも魅力的。加えて、現在だからこそ使いやすくなっている部分すらある。(2010/11/19)
矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:
10年を超えてなお輝く孤高のカメラ――キヤノン「PowerShot G1」
10代目までを数える人気シリーズとなったキヤノン「PowerShot G」。初代のG1から実に10年が過ぎようとしているが、その素質の良さは現在にも通用するものを秘めている。(2010/10/22)
矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:
非デジタルに表現の拡大を求めた侍――京セラ「CONTAX SL300R T*」
CONTAXはフィルム時代にこそ独特の存在感を誇示していたが、デジタルへの転換期には苦戦を強いられた。その中で登場したのが「CONTAX SL300R T*」である。(2010/8/18)
矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:
コダクロームの発色を楽しむ――ニコン「D1」
デジカメの普及も10年を優に過ぎ、クラシックと称するに値する製品も浮かび上がってきた。色の傾きもノイズも、すべて想定内で今のデジカメでは撮影できない写真を造る喜び。これがクラシック・デジカメの正しい楽しみ方なのだろう。(2010/7/6)