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「ミラーレスかどうか」は関係ない――PENTAX Qの目指す道(2/2 ページ)

» 2011年06月23日 19時36分 公開
[ITmedia]
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 近年、レンズ交換式デジタルカメラは順調な出荷数量増を続けており、その中核を占めるのはエントリークラス製品であり、なかでもミラーレス機の躍進は広く伝えられるところである。同社はエントリークラス向け製品としてデジタル一眼レフ「K-r」を用意しているが、調査によって、デジタル一眼には「重い」「大きい」「難しそう」というイメージがあることも把握していた。一方、その調査でデジタル一眼の魅力としてあげられたのが、「画質」「レンズ交換できる」「撮影設定の幅広さ」「個性的な写真が撮れる」だった。

 PENTAX イメージング・システム事業部 事業部長の井植敏彰氏はPENTAX Qの企画意図について、「ミラーレスのカメラを作ろうとしたのではない」と市場トレンドありきの企画開発ではないと強調する。「ミラーレス機が売れているから企画開発したのではなく、コンパクトデジカメからデジタル一眼へステップアップしたいユーザーのニーズを満たすべく企画したのです」

photophoto コンパクトデジカメユーザーからみた、デジタル一眼の魅力(ペンタックス調べ)。これらの要素を製品化した結果がPENTAX Qなのだという(写真=左)、PENTAX イメージング・システム事業部 事業部長の井植敏彰氏(写真=右)

 発表会では、写真家のテラウチマサト氏による試作機を用いた作例も紹介された。PENTAX Qの印象を尋ねられたテラウチ氏は開口一番、「悪女みたい」と苦笑混じりに答えた。試作機ゆえに動作が安定しなかったそうで、「すぐにフリーズして、分かれようと思ったらいい写真が撮れたりしてですね(笑)。製品版で悪女じゃ困るのですが、それだけ魅力あるカメラだと思いました」

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photophoto テラウチマサト氏による作例。「ロケはニューヨークで行われたが、マンハッタンはNYではないような気がしていて、それを写し取れたらいいなと思って撮影してきました」(テラウチ氏)
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