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発売迫る「PENTAX Q」をじっくりと眺める(前編)(1/2 ページ)

» 2011年08月11日 10時08分 公開
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 ペンタックス「PENTAX Q」は、まるで精巧に作られたミニチュアカメラの様だ。同社がかつて販売していた、AUTO110のレンズを含むシステム全体のミニチュア感に似ており、その小ささと精巧さにワクワクする人も多いのではないだろうか。レンズマウントに、バヨネット式のレンズがカチっと固定されるその感触に、「良くできてるなあ」と感心してしまう。なお、写真の製品は試作機のため、製品版と異なる箇所が場合があることをお断りしておく。

photo 単焦点レンズ「01 STANDARD PRIME」を装着した「PENTAX Q」
photo 正面には、マウント左下のレンズ取り外しボタンと、1〜4まで番号が割り振られているクイックダイヤルがある
photo 背面には3.0型(480×320ピクセル)液晶ディスプレイと、各種操作ボタン、上部には電子ダイヤル

photo モードダイヤル側の側面にはSDカードスロットがある。SD、SDHCカードの他に、SDXCメモリーカードにも対応する
photo ディスプレイ側の側面にはバッテリー収納スペース

photo 上面には、電子ダイヤル、モードダイヤル、シャッターボタン、電源ボタン、ホットシュー、再生ボタン、ストロボポップアップスイッチがある
photo 底部には、三脚ねじ穴と、キャップの中にはUSB・AV端子、HDMI端子が用意される

 まずはPENTAX Qのスペックを紹介しよう。撮像素子には1/2.3型の有効1240万画素CMOSセンサーが搭載されている。コンパクトデジカメでも有効1400万画素クラスのセンサーが搭載される昨今だが(同社コンパクトデジカメ「Optio S1」は1/2.3型 有効1400万画素のセンサーを搭載する)、あえて1200万画素クラスを選択するあたりは手堅い選択といえそうだ。センサー式の手ブレ補正機能と、センサークリーニング機能「DR II」も搭載されている。

 動画はフルハイビジョン(1920×1080ピクセル 30fps)の撮影が可能となっており、レンズを交換しながらの動画撮影をこの小型ボディで楽しめる。撮影時間は最長25分だ。記録形式は、JPEGのほかにRAWと、RAWとJPEGの同時記録も可能となっている。RAWデータはDNG形式なので、付属のソフトウェア以外でも現像処理ができる利便性がある。

photo 1/2.3型 有効1240万画素裏面照射型CMOSセンサーとQマウント

 レンズマウントはバヨネット式の「Qマウント」となっており、レンズは8月31日の発売日に35ミリ換算約47ミリ相当の「01 STANDARD PRIME」のほか、「03 FISH-EYE」(35ミリ換算約17.5ミリ相当)、「04 TOY LENS WIDE」(35ミリ換算約35ミリ相当)、「05 TOY LENS TELEPHOTO」(35ミリ換算約100ミリ相当)の4本が用意され、9月中旬には35ミリ換算約27.5〜83ミリ相当の「02 STANDARD ZOOM」が販売される。

 「03 FISH-EYE」「04 TOY LENS WIDE」「05 TOY LENS TELEPHOTO」の3本は、マニュアルフォーカス、絞り固定、レンズシャッターを省略したリーズナブルプライスのレンズとなっており、実売想定価格はPENTAX-03 FISH-EYEが1万円前後、PENTAX-04 TOY LENS WIDEとPENTAX-05 TOY LENS TELEPHOTOが6000円前後となっている。

photo ボディもレンズとにかくコンパクトだ。レンズの取り外しはペンタックスの一眼レフと同じく、レンズマウント部分の左下のボタンを押しながら行う
photo 左が05 TOY LENS TELEPHOTOの電子接点、右が01 STANDARD PRIMEの電子接点。01 STANDARD PRIMEは接点が一つ多くなっている。オートフォーカスとレンズ内シャッター、絞りを本体で制御できる

背面には視野率100%の3.0型(約46万画素)液晶が搭載されている。ディスプレイには各種情報の表示のほかに、構図確認のための3種類のグリッド表示が用意されており、表示設定を切り替える事なく、各種情報表示と同時に表示可能となっている。

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