今回はピックアップした5機種を使って、同じシチュエーションで撮影したデジタルフィルターのサンプルを掲載します。ピックアップしたのは、オリンパス「E-P3」、キヤノン「EOS 60D」、ソニー「NEX-C3」、カシオ計算機「EX-ZR100」、パナソニック「DMC-FX77」キヤノン「IXY 32S」です。
(デジタルフィルターでひと味違う写真を手軽に楽しむ:「デジタルフィルター」使っていますか?)
(デジタルフィルターでひと味違う写真を手軽に楽しむ:「デジタルフィルター」と「カラーイメージ」の違いを知る)
それでは、それぞれの機種のデジタルフィルターの効果をチェックして行きましょう。
E-P3に搭載されているアートフィルターは、ポップアート、ファンタジックフォーカス、デイドリーム、ライトトーン、ラフモノクローム、トイフォト、ジオラマ、クロスプロセス、ジェントルセピア、ドラマチックトーンの10種類。そのほかにも色味やフレームなどのバリエーション設定ができるアートフィルターもあり、豊富な組み合わせで楽しむことができます。
この被写体では、どの効果もそれほど悪くはありませんが、デイドリーム、ラフモノクローム、トイフォト、クロスプロセス、ジェントルセピア、ドラマチックトーンがマッチしているように見えます。ドラマチックトーンは元のイメージを崩して、なにか訴えかけてくるようなインパクトを出しています。
EOS 60Dはほかデジタルカメラとは違い、撮影後に適用するタイプのラフモノクロ、ソフトフォーカス、トイカメラ風、ジオラマ風の4つのデジタルフィルター「クリエイティブフィルター」が搭載されています。それぞれの効果に対し、強弱や色味などのバリエーションが用意されています。撮影後の適用といういうことで、作成した画像に対して、さらにクリエイティブフィルターを重ね掛けできるというメリットもあります。
このシチュエーションでは、ラフモノクとトイカメラ風がマッチするように感じます。他機種に比べてデジタルフィルターの種類が少ないため、活用できるシーンが少なく感じますが、見下ろしたシチュエーションの写真にジオラマ風のデジタルフィルターを掛けると、ピントの合った部分とボケの部分のメリハリに、EFレンズとAPS-Cサイズセンサーならではの情報量を感じます。
NEXシリーズには、「ピクチャーエフェクト」と呼ばれるデジタルフィルターが搭載されています(NEX-5及びNEX-3は最新のファームウェアで対応)。内容は、トイカメラ、ポスタリゼーション(カラー)、ポスタリゼーション(モノクロ)、ポップカラー、レトロフォト、パートカラー(レッド)、パートカラー(グリーン)、パートカラー(ブルー)、パートカラー(イエロー)、ハイキー、ハイコントラストモノクロの11種類。
撮影モードの「ピクチャーエフェクト」からこれらの機能を呼び出すことができますが、おまかせオート撮影ではこれらの機能に対し、彩度やコントラストなど追加調整を行うことができます。
それぞれのデジタルフィルターには、オールマイティーなものと、クリエイティブ性の強いものがあります。トイカメラ、ポップカラー、レトロフォト、ハイキー、ハイコントラストモノクロはオールマイティに使えるタイプとなっていて、露出や彩度、コントラストを調整することで効果をさらに強調することができます。パートカラーやポスタリゼーションも、露出や彩度、コントラストで効果が変わります、どの部分を強調したいのか、どの部分を捨てても良いのかを確かめながら設定しましょう。
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