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» 2011年12月15日 11時00分 公開

ワガママに応える26倍レンズ一体型ハイエンド――「FUJIFILM X-S1」(2/4 ページ)

[荻窪圭,ITmedia]

作例とともにX-S1の性能をチェック。

 まずは超高倍率の威力を広角端と望遠端で。

photophoto 24ミリ相当広角端(写真=左)、624ミリ相当望遠端(写真=右)

 こうしてみると26倍ズームはスゴイ。広角端で東京タワー全体を余裕で撮れるし、望遠端では自身で曲がったままのセンタ部のアップまで撮れる。

 等倍で観ると、標準的なコンデジとはディテールの描写力が全然違うのが分かると思う。高倍率コンデジでこういうシーンを撮ると、ディテールが曖昧になってて等倍で観るんじゃなかった、と思うからね。X-S1ならかなりしっかり描写してくれる。斜めの線が微妙に凸凹しているのはEXR配列のせいか。

 次は撮影の幅。絞りもF11まで絞れるし、シャッタースピードは1/4000秒まで上げられるし、ISO感度は最大3200なので露出のコントロールを楽しめるのだ。広角端でぐぐっと絞って太陽の光芒を撮ってみたり。

photo 広角端。絞り優先AE。1/20秒 F10 ISO400

 望遠端で1/4000秒に早くして水の塊を止めてみたり。

photo 望遠端。シャッタースピード優先AE。1/4000秒 F5.6 ISO800

 続いてダイナミックレンジ。X-S1はハイライト側のダイナミックレンジを広げる機能を持っている。ダイナミックレンジを広げると撮影時のISO感度がその分上がるが、HDRのような不自然さがないのがよい。

photophoto 通常撮影では空が白トビしてしまっている。1/58秒 F2.8 ISO100(写真=左)、ダイナミックレンジ400%で撮影。ハイライト部が押さえられて青空がよみがえった。これはありがたや。1/250秒 F2.8 ISO400(写真=右)

 もっと極端なシーンだと、ダイナミックレンジ優先(DRモード)が効いてくる。

photophoto 通常(HRモード、写真=左)、DRモード(写真=右)

 紅葉を明るめに出すために+1の補正をかけているが、そのために白トビしてしまった背景のビル群がDRモードでの撮影では復活している。

 マクロはワイド端でレンズ前1センチまで寄れる。ただ、望遠域でも望遠端以外ではけっこう寄れるのでスーパーマクロにこだわらず、ほどよい距離と焦点距離を見つけるのがいい。望遠側にすると背景もいい感じでボケてくれる。

photo 200ミリ相当。ダイナミックレンジ1600%で撮影

 続いてAdvモード。Advモードには「360度ぐるっとパノラマ」や、4枚連写して合成することでノイズと手ブレを減らす「連写重ね撮り機能」がある。

photo 360度パノラマ写真。カメラを縦位置に持ったので縦1600ドットの巨大な画像に。広角端だと上下の画角が確保できるのでより迫力のパノラマ写真を撮影できる。ちなみにオリジナルのサイズは11520×1624ピクセル

 続いて夜景。

photophoto 通常の高感度写真。ISO3200(写真=左)、連写重ね撮りによる高感度写真。ISO3200(写真=右)

 等倍で観ると、明らかに連写重ね撮り時の方がディテールがしっかりしていてノイズが少ない。ただ、動体がまじってると(道路のあたりに注目)多重露出のように重なって写ってしまうのが残念。動体対応してないのだ。ほかにもにもフルHDやハイスピード動画にも対応している。

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