各種の操作ボタン類についてもさまざまな変更が加えられた。まず、従来機では背面の右下にあった電源スイッチは、ボディの左肩に移動した。下位モデル「EOS 7D」や「EOS 60D」の電源スイッチとほぼ同じ位置だ。
メニューボタンやライブビュー撮影ボタン、拡大再生用のボタンなども位置が移動。再生時の拡大は、拡大ボタンを1回押して拡大し、前ダイヤルを回すことでさらにズームアップする、という手順に改められた。また、従来機のピクチャースタイル選択ボタンに代わって「クリエイティブフォトボタン」が搭載され、ピクチャースタイルのほかに、新搭載した多重露出とハイダイナミックレンジモードの計3機能の呼び出しを兼ねるようになった。画像を再生した状態でクリエイティブフォトボタンを押すと、2画面再生モードに切り替わる。
新しいボタンとしては、各種機能をダイレクトに設定するための「クイック設定ボタン」を液晶の右に、画像を“お気に入り”するための「レーティングボタン」を液晶の左に、AFの測距エリア選択モードなどを切り替えるための「M-Fn(マルチファンクション)ボタン」をシャッターボタンの横にそれぞれ装備した。
メニューについては、機能や設定の増加にともなって画面デザインを改良した。従来からある「撮影/再生/機能設定/カスタム機能/マイメニュー」という分類に加えて、新たに「AF」という項目を追加。この計6項目が大きなタブに分かれ、さらに各タブごとに小さなタブに分かれている。
これらのボタンやメニューの操作全般に関する印象としては、電源スイッチの位置変更や、拡大再生の手順変更に最初はやや戸惑ったものの、1日の使用ですぐに慣れることができた。ホワイトバランスやドライブモード、ISO感度といった比較的使用頻度が高い設定を呼び出すための、天面右側の4つのボタンについては変更がないので、従来機のユーザーならすんなりと扱えるだろう。
ただし、後述するAF関連については、「EOS 7D」のように細かい設定が可能になったので、このあたりは自分の撮影スタイルに応じて、しっかりと設定しておくことが欠かせない。
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