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「ホワイトバランス」を知り、活用するデジイチ初心者応援(1/2 ページ)

» 2012年04月12日 09時26分 公開
[mi2_303,ITmedia]

 写真において光の色は大きな意味を持ちますが、撮影場所が屋内か室内か、照明の種類は白熱灯か蛍光灯か、屋外ならば撮影の時間帯はどうかなど、さまざまな要因で被写体に当たる光の色は変化します。その差異を調整し、さまざまな種類の光の色が当たっていても、常に白い物が白く写るように補正する機能を「ホワイトバランス」(WB)といいます。

 デジタルカメラのホワイトバランスには、各種光源をカメラが判別して自動的に補正する「オート」のほかに、「電球」「蛍光灯」「晴天」「フラッシュ」「曇天」「晴天日陰」といったプリセットや、手動で指定するマニュアルなどが用意されています。基本的にはオートで良好な結果を得られますが、全体的に黄色く写る場合はホワイトバランスを電球に設定してみると良い結果を得られる場合があります。

photo 夕刻の風景をホワイトバランス「オート」で。比較的見た目の印象に近く写し出されています
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photophoto 上と同じ風景でもカメラのホワイトバランスを「電球」「蛍光灯」「晴天」「曇天」などと変更すると、色合いが大きく変わります
photo ソニー「NEX-5N」のホワイトバランス設定画面

 また、ホワイトバランスを知る上で、ひとつ覚えておきたい事があります。

 光源の種類が太陽光だったとしても、時間帯や天候で光の色は変化しますので、ホワイトバランスをオートや太陽光、曇天などのプリセットで補正しようとしても良い結果が得られないこともあります。そこで、光の色を「色温度」(単位はK:ケルビン)と呼ばれる値で表現される数値でとらえ、その数値に合わせた手動補正をすることで、より適切な色での撮影を行うことがより正確な表現が可能となります。

 光は色温度が低いと赤みを帯びた色に見え、色温度が高いと青みを帯びた色に見えます。太陽光の色温度は5500K、曇天の色温度は6500K、電球の色温度は低く3000〜3500Kといわれていますので、カメラの設定画面から色温度を指定することで、きめの細かいホワイトバランスを得ることができます。

photophoto 上と同じ夕刻の風景ながら、左は9090Kという比較的高い色温度に設定すると夕方の雰囲気が強調され(写真=左)、右は色温度を2610Kとかなり低めに設定したため、青みが強くなったため寒々とした雰囲気になりました(写真=右)
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映像:nanapi 「ホワイトバランスを変えて撮る」http://nanapi.jp/35822/
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