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» 2012年06月01日 15時48分 公開

「写真を使う」までに軽快感を――“EXILIM”「EX-ZR300」(2/2 ページ)

[ITmedia]
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「FlashAir」正式対応

 記録メディアはSDメモリーカード(SDHC/SDXCカードも利用可能)で、Eye-Fiに加えて、東芝の無線LAN機能搭載メモリーカード「FlashAir」にも対応する。FlashAirに正式対応するカメラは本製品が始めて。FlashAirカードをセットすると、画面下にアイコンが表示され、通信中にはその旨を示すアイコンも加えて表示される。

photophoto FlashAirをセットすると画面下にアイコンが表示される(写真=左)、メニューからはFlashAirのON/OFFが選択できる(写真=右)

 無線LANを使って撮影画像のワイヤレス転送を行うという意味ではEye-FiとFlashAirは同義の製品だが、細部を見てみると違いは多い。Eye-Fiについては利用者も多いと思われるので、EX-ZR300+FlashAirの挙動について確認してみるなお、Eye-FiとFlashAir、それに日立マクセルの無線LAN機能搭載SDカードリーダー「AirStash」の比較については、「デジカメ写真をiPhoneに即時転送! 3つの方法を徹底比較してみた」も参照されたい。

 EX-ZR300に開封したばかりのFlashAirをセットすると、パソコンで初期設定をするように促されるが、実はスマートフォンやタブレットからも初期設定できる(FlashAirの説明書には双方のやり方が記載されている)。設定する項目はSSIDとパスワードのみなので、自宅の無線LANを設定したことがあればそう難しくないだろう。

photophoto パソコンからのFlashAir初期設定

 注意すべきはカメラ側でカードを「フォーマットしてはいけない」こと。失敗写真が多いとついついカメラ側でカードをフォーマットしてしまうこともあるが、フォーマットすると無線LANが使えなくなる可能性がある。記録されている画像をすべて消したい時には、面倒でもフォーマットではなく「全選択削除」などの操作を行うようにしたい。

 さて初期設定の済んだFlashAirをEX-ZR300にセットして電源を入れると、自動的に無線LANが起動する。カード内の写真を確認するには、iPhoneやパソコンをFlashAirの無線LAN(SSID)に接続し、Webブラウザに「 http://flashair 」と打ち込めばいい。

photophotophoto iPhoneからの画像閲覧。サムネイルをタップすると画像が表示される。表示されるのは原寸ではないが、画像長押しで「画像を保存」を選択すれば、フルサイズの画像をiPhoneのカメラロールへコピーできる

 Eye-Fiでは対象となるスマートフォンやパソコンへ画像を自動転送することが可能だが、FlashAirにはそうした機能が用意されていない。基本的にはカメラと機器を接続してWebブラウザで表示するだけで、画像をスマートフォンやパソコンのストレージにコピーしたいときには、1枚1枚選択して画像の長押しや右クリックなどでコピーすることになる。

 高機能なEye-Fiに対して、シンプルなFlashAirと評するすることもでき、どちらが利用スタイルに合うかは人それぞれだろう。ただ、後発であるだけにFlashAirはまだうまく動作しないカメラもあるようで、いずれの無線LAN内蔵メモリーカードにも正式対応しているのは、EX-ZR300のアドバンテージといえる。

「写真を使う」までに軽快感を

 本製品が登場するまで、レンズ倍率や連写速度などスペック面から見たシリーズ最上位製品は「EX-ZR200」、「HSナイトショット」などソフトウェア的な最新製品は「EX-ZR20」とハード/ソフトの不整合が存在していたが、EX-ZR300はいうならばEX-ZR200のハードウェアにEX-ZR20のソフトウェアを搭載、ブラッシュアップした製品であり、名実ともにEXILIMシリーズ最上位と呼べる存在となっている。

 起動やAFが早く、撮影間隔も短く、加えて終了も高速と、撮影しながらストレスを感じることはない。加えてEye-Fi、FlashAirと2種類の無線LAN内蔵メモリーカードにも対応しており、「毎日持ち歩いて、見せたい写真が撮れたら手元のスマートフォンに転送してSNSで公開」という使い方にも適している。既存のEX-ZR200に比べると変更点は少ないが、撮るだけではなく、撮った写真を使うところにまで軽快感を追求したモデルといえるだろう。

photo モードダイヤルにはHDR含めて多くの撮影モードが用意されているが、スナップならば基本的には「プレミアムオートPRO」を選択しておけば問題ない 1/160秒 F4.7 ISO80
photo プレミアムオートPROならばオートマクロでレンズ先端から5センチ、マクロモードを選択すれば1センチまでよれる 1/160秒 F3 ISO80
photo 逆光気味の情景だが上手に緑が出ている 1/125秒 F3 ISO125
photo プレミアムオートPROでは最高ISO3200まで上がる 1/13秒 F3 ISO3200
photo ベストショットの「ミニチュア」でカレーセット。高所から見下ろす情景でなくとも、面白い効果を得られた 1/125秒 F3 ISO800
photo ベストショット「モノクロ」 かなりざらっとした感じになる
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