撮影モードは、フルオートに相当する「iAUTO」モードのほか、暗所での手持ち撮影を可能にする「ローライト」モードや、高速連写が作動する「スーパースポーツ」モード、12種類の特殊効果を選べる「マジックフィルター」、プログラムオート、シーンモード、カスタムモードに対応。シーンモードを選んだ場合は、ポートレートやペットなど、さらに23種類のモードを選択できる。
ユニークな撮影機能としては、1回の撮影で露出の異なる複数の画像を連写し、それをカメラ内で合成して広階調の画像を生成する「HDR逆光補正」や、被写体の顔を検出し、肌をなめらかに補正して記録する「ビューティーモード」を搭載する。
操作面では、従来モデルから継承したタップコントロールが便利だ。これは、カメラを軽くたたくことで、各種のモードを設定したり、画像のコマ送りを行える仕掛けだ。手袋をしていて、ボタンが操作しにくいときなどに役立つ。
撮像素子には1/2.3型1200万画素の裏面照射型CMOSセンサーを、画像処理エンジンには「TruePic VI」を搭載する。感度は、ISO100からISO6400に対応。動画は、MOV/H.264形式で、最大1920×1080のフルHD記録をサポートする。
画質は、1/2.3型という小さなセンサーを搭載した製品としては比較的良好なレベル。感度を高めるほど画質が劣化するが、独自のノイズリダクションによってISO800くらいなら、あまり汚いという印象にはならない。
トータルとしては、タフネス性能からGPS機能、エフェクト機能まで非常に中身が濃いカメラという印象を受けた。25〜100ミリ相当という使いやすいズーム域をカバーすることや、オプションのコンバーターレンズに対応する点も魅力だ。欲を言えば、さらに画質がよくなればうれしいが、携帯性を考慮すればこのセンサーサイズが精一杯なのかもしれない。高機能なタフネスコンパクトを求める人にお勧めできるカメラだ。
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