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F2.0レンズ&GPSを搭載したタフネス最上位モデル――オリンパス「TG-1」(2/3 ページ)

» 2012年06月22日 14時00分 公開
[永山昌克,ITmedia]
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HDR逆光補正やビューティーモードを搭載

 撮影モードは、フルオートに相当する「iAUTO」モードのほか、暗所での手持ち撮影を可能にする「ローライト」モードや、高速連写が作動する「スーパースポーツ」モード、12種類の特殊効果を選べる「マジックフィルター」、プログラムオート、シーンモード、カスタムモードに対応。シーンモードを選んだ場合は、ポートレートやペットなど、さらに23種類のモードを選択できる。

 ユニークな撮影機能としては、1回の撮影で露出の異なる複数の画像を連写し、それをカメラ内で合成して広階調の画像を生成する「HDR逆光補正」や、被写体の顔を検出し、肌をなめらかに補正して記録する「ビューティーモード」を搭載する。

 操作面では、従来モデルから継承したタップコントロールが便利だ。これは、カメラを軽くたたくことで、各種のモードを設定したり、画像のコマ送りを行える仕掛けだ。手袋をしていて、ボタンが操作しにくいときなどに役立つ。

photo 背面のモードダイヤルでは8つの撮影モードを選択でき、SCN(シーンモード)選択時はさらに23モードを選べる
photophoto マジックフィルターモードでは、「ミニチュア」や「水彩」「ランダムタイル」など12のエフェクトを選べる(写真=左)、背面のOKボタンを押すと画面右にファンクションメニューが表示。十字キーを使って、ホワイトバランスやISO感度などを設定できる(写真=右)
photophoto 動画についてはサイズや手ぶれ補正、音声の有無、風切り音低減などを設定できる(写真=左)、再生メニューの編集では、人物の顔を後から補正する「ビューティーメイク」や、逆光補正、ランドマークの修正などを利用できる(写真=右)

1200万画素の裏面照射型CMOSセンサー

 撮像素子には1/2.3型1200万画素の裏面照射型CMOSセンサーを、画像処理エンジンには「TruePic VI」を搭載する。感度は、ISO100からISO6400に対応。動画は、MOV/H.264形式で、最大1920×1080のフルHD記録をサポートする。

 画質は、1/2.3型という小さなセンサーを搭載した製品としては比較的良好なレベル。感度を高めるほど画質が劣化するが、独自のノイズリダクションによってISO800くらいなら、あまり汚いという印象にはならない。

 トータルとしては、タフネス性能からGPS機能、エフェクト機能まで非常に中身が濃いカメラという印象を受けた。25〜100ミリ相当という使いやすいズーム域をカバーすることや、オプションのコンバーターレンズに対応する点も魅力だ。欲を言えば、さらに画質がよくなればうれしいが、携帯性を考慮すればこのセンサーサイズが精一杯なのかもしれない。高機能なタフネスコンパクトを求める人にお勧めできるカメラだ。

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photophoto 左から順に、ISO100/200/400/800/1600/3200/6400で撮影。プログラムオート F4.9 露出補正:±0 ホワイトバランス:オート 35ミリ換算の焦点距離:100mm

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