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使いやすくなった「2」 「Nikon 1 J2」をJ1ユーザ目線でチェックする(3/4 ページ)

» 2012年09月27日 00時10分 公開
[mi2_303,ITmedia]
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photophotophoto 左上から順に、おまかせオート(風景)、プログラムオート(アクティブDライティングなし)、プログラムオート(アクティブDライティングあり)、ミニチュア効果、セレクトカラー(グリーン)、ソフト

 これらデジタルフィルターを試用してみたが、HDRなど一部の連写合成系は連写の際にシャッター音が鳴らないため、いつ撮影が終わったのか分かりにくい。そのためかどうかは判断できなかったか、「画像合成に失敗しました」というメッセージが出ることもあり、どうして失敗したのかもメッセージと一緒に表示して欲しいと思った。

photo ズームレンズのロックスイッチに連動した電源のオン/オフが可能となった

 ロックスイッチのついたズームレンズに連動しての電源オフが可能になったのもJ1との違いだ。一見地味な改良だが、レンズ繰り出しで電源がオン、レンズを収縮してロックすると電源がオフになるという一連の動作に無駄がなく、むしろ最初からこうして欲しかったと思うほどの便利さがある。

 なお、J2はハード的に電源オフ対応となっているが、現在発売されている2本のズームレンズ(「1 NIKKOR VR10-30mm f/3.5-5.6」と「1 NIKKOR VR30-110mm f/3.8-5.6」)で電源オフ対応させるには、レンズのファームウェアがVer.1.10以上である事が条件となる。最新ファームウェアはこちらで公開されているので、必要に応じて適用したい。


 J1とJ2の違いは端的に言ってしまうとクリエイティブモードの有無と、ズームレンズのロックに連動した電源オン/オフであり、J1ユーザーがJ2に乗り換えることで得られるメリットはあまり大きくない。これからNikon 1 Jシリーズを購入するのであれば、同等のハードウェア性能ながら価格のこなれたJ1という選択肢もあるが、より操作性の高いJ2が魅力的といえる。

測光モードによる違い

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photophotophoto 上段左からマルチパターン測光、中央部重点測光、下段はAFフレームに連動したスポット測光×3

 マルチパターン測光は光源を考慮しつつ適度な明るさに。中央部重点測光は中央付近の光源に影響されてマルチパターンより暗めなった。スポット測光はAFフレームに連動するため周りの明るさに影響されることなく、被写体を適正露出で撮影できる。下段の例で言えば中央、手前のペンにAFを合わせると見た目の印象に近い適正露出が得られた。

 J2は新たに逆光(HDR)撮影モードが追加されているが、逆光時の人物撮影時に正確な肌の明るさを出したい場合には、スポット測光を使うことをおすすめする。

ノイズリダクション/ISO感度別作例

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photophoto ノイズリダクションなし。左上からISO800、1600、3200、Hi 1(ISO6400相当)

 左上からノイズリダクションなしのISO800、1600、3200、Hi 1(ISO6400相当)。ISO1600までは極端に荒れた感じにはならない。次はノイズリダクションをオンに。カラーノイズ、輝度のイズともに上手く抑えているものの、細かいディテールの消失も気になるところだ。

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photophoto ノイズリダクションあり。左上からISO800、1600、3200、Hi 1(ISO6400相当)

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