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EOS Kissユーザーのための2台目レンズ交換式カメラ――キヤノン「EOS M」(2/4 ページ)

» 2012年10月25日 09時54分 公開
[永山昌克,ITmedia]
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主要な機能と操作をタッチパネルに集約

 結論を先に述べてしまったが、具体的な機能や操作性にも触れておこう。ボディは手のひらに隠れるくらいの小型サイズで、外装には剛性感の高いマグネシウム素材を採用する。手に取ると、ボディの小ささの割には適度な重みがあり、金属のかたまりを握っているような感覚と、部材がぎっしりと詰め込まれたような凝縮感が伝わってくる。

 操作部は、シンプルな構成だ。シャッターボタンや電源ボタン、再生ボタンといった必要最小限のボタンのみを残し、それ以外の主要な操作は液晶タッチパネルに割り当てている。これによって、従来の一眼レフのような難しい印象を与えず、親しみやすい雰囲気を作り出している。レンズを隠せば、コンパクトデジカメ「IXY」シリーズと見間違えるくらい簡潔にまとまった操作部だ。

photo マグネシウムとステンレスによるフレーム構造を採用し、剛性感と小型軽量を両立。モードダイヤルは、3モードのみを選べるシンプルな構成だ

 タッチパネルは静電容量式で、その反応は滑らかでキビキビしている。メニューの各種項目をタッチ操作で素早く選べるほか、画面上の被写体に触れることでそこにピントを合わせる「タッチAF」や、ピントを合わせた直後に撮影を行う「タッチシャッター」にも対応する。画像再生の際には、画面上を指で弾くように動かすフリック操作でコマ送りができ、さらに2本の指を使ったピンチインやピンチアウトの操作では、再生画像の拡大や縮小ができる。

photo メニューの項目をタッチ操作で選べるほか、タッチシャッターやタッチAFにも対応

 こうしたタッチパネル主体の操作インタフェースは、最初は戸惑うこともあったが、慣れてしまえば快適に扱うことができた。ただ最後まで気になったのは、カメラを構えているとき以外に、ときどき不用意に画面にタッチしてしまうことだ。いざ撮りたいと思った際、AFエリアが画面の端に寄っていて、シャッターチャンスを逃すことがある。こまめに電源を切るなどして対処したい。

photophoto タッチ操作の感度は、「標準/敏感」の2段階から選べる(写真=左)、十字キーの下ボタンには、AFフレームの中央戻しが割り当てられているが、必要に応じて他の機能に変更もできる(写真=右)
photo 電源はリチウムイオン充電池。撮影可能枚数の目安は約230枚とな

photo ストラップの取り付け部には、コインなどで回すことで着脱ができる新ロック機構を採用する

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