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EOS Kissユーザーのための2台目レンズ交換式カメラ――キヤノン「EOS M」(3/4 ページ)

» 2012年10月25日 09時54分 公開
[永山昌克,ITmedia]
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2方式を併用する「ハイブリッドCMOS AF」に対応

 AFには、撮像素子に埋め込まれたAFセンサーによる「像面位相差AF」と、映像の明暗差によってピントを判断する「コントラストAF」の2方式を併用した「ハイブリッドCMOS AF」を搭載する。

 AF方式は、AFエリアを好きな位置に動かせる「ライブ1点AF」のほか、「顔検知+追尾優先AF」、31点のAFエリアから自動で選ばれる「ライブ多点AF」の3つに対応。またAFモードとして、一度のピント合わせでAFがロックされる「ワンショットAF」と、被写体の前後移動に応じてピント位置が動き続ける「サーボAF」の2つが用意される。

photophoto 画面上をタッチして、好きな部分にAFエリアを移動してピントを合わせられる(写真=左)、撮影メニューでは、AF動作やAF方式のほか、マニュアルフォーカスや手ブレ補正のON/OFFなどが選べる(写真=右)

 実際のAFの操作感は、ほぼ無音で滑らかに作動する。ただし、合焦までのスピードは、先行する他社のミラーレスに比べて少々遅めだ。本来スピード面に有利なはずの位相差AF方式を併用しているメリットはあまり感じられない。静止したシーンなら特に問題ないが、動きのある被写体をとらえる際は、AFロックを上手に使うように工夫したい。

 撮影モードは、シーンの自動検出が働く「シーンインテリジェントオート」のほか、マニュアル露出や絞り優先AE、シャッター優先AE、プログラムAEなどに幅広く対応する。これらの撮影モードの切り替えは、画面上の撮影モードのマークを押し、モード選択画面を呼び出してから行う。

 そのほかには、連写と合成によってブレやノイズを抑える「手持ち夜景」や、階調の再現域を広げる「HDR逆光補正」、画像の縦横比を切り替えるマルチアスペクト、発色傾向を調整するピクチャースタイル、7種類のエフェクトを選べるクリエイティブフィルターなどの機能を搭載する。連写は最高で4.3コマ/秒に対応し、動画はMOV形式のフルHD記録となる。

photophoto 7種類のエフェクトを選べるクリエイティブフィルターの設定画面(写真=左)、撮影画像に6段階の優先度を付けるレーティング機能の設定画面(写真=右)
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photophotophoto ISO感度別の作例。左上から順にISO100/200/400/800/1600/3200/6400/12800/25600で撮影。撮影モード:絞り優先AE 絞り:F11 WB:オート ピクチャースタイル:スタンダード 高感度ノイズ低減:標準 レンズ:「EF 70-200mm F4L IS USM」

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