三浦半島の山中にゴジラがいると聞き、神奈川県は久里浜まで行ってきました。海沿いの小高い丘を登ること約20分、見つけました。それは久里浜緑地という公園内にある全長約10メートルのゴジラ。すべり台のゴジラです。
こうしたゴジラやゴジラ風の遊具は全国各地に点在していますが、中でもこのすべり台は、東宝の全面協力で作られた結構リアルな出来のもの。周辺には高圧線の鉄塔が立ち並び、場所的にもいかにもゴジラが出現しそうな雰囲気が漂っています。ただ、訪れた日は日曜日だったため、大勢の子どもたちでにぎわっていました。今どきカメラなんて珍しくないはずなのに、なぜか東南アジアの片田舎のようにカメラに向かって集まってくる彼らをどうにか避けながら、特撮映画の1コマのような写真を狙ってみました。
上のカットは、低い位置から見上げるアングルを選び、尻尾のスケール感を強調したもの。下のカットは、ホワイトバランスを色温度10000ケルビンに設定し、昼間にもかかわらず、夕暮れのような色合いにしています。
使用したレンズは、APS-Cフォーマット用のシグマ製標準ズーム「17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」です。同じ名称の従来製品は2009年に発売され、小型ながら比較的明るく、接写にも強いレンズとして人気を集めました。その基本コンセプトを受け継ぎつつ、デザインの一新と光学系の改良を図り、いっそうコンパクトなレンズとして2013年に新登場したのが今回の製品です。
対応マウントは、シグマ用のほか、ソニー/ニコン/ペンタックス/キヤノン用が用意(うちソニー/ニコン/ペンタックス用の発売時期は未定)。35ミリ換算の画角は、約25.5〜105ミリ相当に対応(キヤノン製品では、27.2〜112ミリ相当)。焦点距離は平凡ですが、キットに付属する純正の標準ズームに比べると、ズームのワイド側/テレ側ともに開放値が2/3〜1段ほど明るいことが大きな魅力になっています。
製品名に「MACRO」と入れるだけあり、接写性能は上々。最短の撮影距離は22センチで、最大倍率は1:2.8に対応。ズームのテレ端(70ミリ)を使用した場合、名刺のおよそ半分のサイズを画面いっぱいに写すことができます。
下の2枚は、久里浜緑地内にあるハーブ園で撮影したもの。冬場は色鮮やかな被写体が乏しくなりがちですが、訪れた日は運よくアイスチューリップが満開でした。この緑地には、整備された花壇や温室があり、1年を通してさまざまな植物が楽しめます。これからの季節なら、菜の花やポピーが見ごろを迎えるでしょう。
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