カールツァイスは5月15日、ミラーレスカメラ用交換レンズ“Touit”(トゥイート)「Touit 2.8/12」と「Touit 1.8/32」を6月1日より販売開始すると発表した。ソニーEマウントと富士フイルムXマウント用を用意する。価格は「Touit 2.8/12」が12万6200円、「Touit 1.8/32」が9万4600円。
“Touit”シリーズはミラーレスカメラに最適化することで本体の小型軽量化を図ったほか電子接点を搭載してオートフォーカスにも対応することで、ミラーレスカメラの持つ軽快さを保ったまま、カールツァイスの描写を味わえる新シリーズ。“Touit”は中南米を中心に生息するオウムの属名で、俊敏性や機動性、多様性といったイメージが新製品と重なることから採用された。

スマートフォンからハイエンド領域までレンズ製品を展開するカールツァイス。“Touit”は成長分野であるミラーレスにフォーカスした製品として投入される(写真=左)、日本は重要なマーケットと認識しているとはカールツァイス代表取締役社長 ロルフ・バイヤスドルファー氏(写真=右)「Touit 2.8/12」と「Touit 1.8/32」はいずれもT*コーティングが施されているほか、絞り羽根には9枚羽根を採用しており、円形に近いボケ味を楽しめる。対応ボディのメーカーであるソニーならび富士フイルムと密に連絡を取り合うことで、カメラシステムとしての完成度を高めているという。
「Touit 2.8/12」はAPS-Cミラーレス用としては最広角(対角線画角99度)となる広角レンズで、焦点距離は12ミリ、絞り値の範囲はF2.8-F22。レンズ構成は非球面レンズ2枚を含む8群11枚。これまで製品名として使われてきた「Distagon」は製品名に含まれないが、Distagonのロゴはフロントリングに刻まれている。
「Touit 1.8/32」は開放F値F1.8の大口径標準レンズで、焦点距離は32ミリ、絞り値の範囲はF1.8-F22。レンズ構成は非球面レンズ2枚を含む5群8枚で、T*コーティングも施されている。Touit 2.8/12と同様、Planarロゴがフロントリングに刻まれている。
発表会にゲストとして登場した写真家の赤城耕一氏はTouit 1.8/32について「伝統的なPlanarという感じのレンズ」と評価。また、同じくゲストとして登場した写真家の萩原史郎氏は「風景写真を撮ることを考えると標準ズーム、望遠系のズームがあればうれしい」と今後レンズ展開をリクエストしていた。
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