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「EOS 70D」スタート好調、発売週にランクインデジタルカメラ総合販売ランキング(2013年8月26日〜9月1日)(1/2 ページ)

» 2013年09月09日 12時28分 公開
[ITmedia]

 デジタル一眼ランキングに、販売開始されたばかりのミドルクラス一眼レフ、キヤノン「EOS 70D」がランクインした。“購入宣言”など発表から販売開始までの関心を持続させる仕掛けが功を奏した格好だ。

 今回のランキングではなんといっても、「EOS 70D」のランクインがトピックだろう。比較的廉価な製品が多くランクインするこのランキングでミドルクラス製品のランクインはあまり多くなく(ランクインしている「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM」キットの同社直販価格は16万9800円)、期待されての指名買いが多くあったことを物語る。

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 EOS 70Dは写真趣味層向けのエントリーモデルと位置づけられる製品で、「EOS Kissからのステップアップ」「ミラーレスからのステップアップ」「コンパクトデジカメ/スマートフォンからのステップアップ」と3つのステップアップを具体化する製品と位置づけられている。いわば、これから本格的に写真を初めてみたいと考える人向けの製品であり、家族撮りを主眼としたEOS Kissとも、プロやハイアマを主眼としたヒトケタEOS(EOS 6DやEOS 7D、5D Mark III)などとも異なる層を狙いとしている。

 これまで写真に“趣味として”接していなかった層へどう接触するか。同社ではその課題に応えるため、全国108の放送局で1分間のロングCMを流したり、「7070名のSETP UP」キャンペーンなどの施策を打ち出した。結果、製品発売に先駆けて実施した体験会では過去の同規模体験会と同数以上の集客を果たし、会場によっては女性の姿も多く見られたという。

 「本格的に写真を始めてみませんか」というEOS 70Dのメッセージはこれから写真を趣味としたい層へ上手に伝わったように見えるが、まだ発売週であり、早急に断言はできないだろう。次週以降の動きに注目だ。

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