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レビュー:EVFを搭載した熟成のハイエンドコンパクト ニコン「COOLPIX P7800」(2/3 ページ)

» 2013年10月11日 11時33分 公開
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解像感ある画質

 撮影した写真をチェックしてみると細かい部分までしっかりと解像しており、ワンランク上のデジタルカメラである事を再認識できた。風景写真や大事な集合写真撮影でもしっかりと記録してくれる安心感があって良い。

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 撮影シーンモードの中にはモノクロやパノラマと並んでペットモードが用意されており、ペットを顔認識してシャッターボタンを押さずに自動的に撮影できる。誰でも手軽に撮影できて便利な機能だ。この際にはバリアングル液晶モニターと使い勝手の良い28〜2000ミリ相当の望遠レンズが活躍する。

photo ペットモードで撮影

 逆光時の補正は逆光モードで行える。効果としては暗部を持ち上げる軽い補正ではなくHDRに近い補正となるため、シーンによっては極端に補正されて見える場合もあるが(補正量は3段階に調整可能)、白飛びしていた部分がなくなるだけで情景が見えてくる。

photophoto 逆光状態で建物に露出をあわせると空が白飛びする(写真=左)。逆光モードなら白飛びしていた部分が描写される(写真=右)

 夜景モードは、200ミリ相当の望遠端でも手持ちで夜景撮影ができる実用的な機能だ。この景観が良いと思った時、暗くてもためらわずに撮影できる。ISO感度設定はISO80〜6400(ISO3200の増感)まで可能で、ISO800までは実用的で、ISO1600からやや色再現が悪くなる傾向にある。

photo 夜間でも手持ちで200ミリ相当の望遠撮影を楽しめる

 COOLPIX P7800は、撮像素子やレンズ、画像処理エンジンを既存モデルから継承し、また、P7xxxシリーズとしての世代を重ねていることもあって完成度は非常に高い。明るく万能名高倍率ズームレンズを搭載し、サイズや持ちやすさなどのバランスも良い。新製品ではEVF搭載という新要素を追加してきたわけだが、今後はフラグシップモデルとしての満足度をどこまで追求できるかという点に期待したい。

photo 露出補正ダイヤルのそばのLEDは補正値が0以外の時に点灯する。このへんの細かい作り込みが所有欲をくすぐる

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