さて使い勝手。
基本的には大きさも重さもNEX-6とあまり変わらない。
違うのはグリップやダイヤル周り。α7など最近のソニーのコンセプトを受け継いだ、少しエッジが立ったデザイン。グリップはα6000の方がちょっと深くていい感じだ。
上面には撮影モードダイヤルとコマンドダイヤルが装備されているのだが、NEX-6はそれが重なって2階建てになってた。α6000は撮影モードダイヤルとコマンドダイヤルが横に並んだので、その分上面がフラットになりデザイン的にもすっきり。ダイヤルも回しやすい。
背面に目をやると、カスタマイズできるボタンがひとつ増えている。細かい機能が多い(瞳AFとか)のでメニューのカスタマイズまで行って、よく使う機能はすぐ呼び出せるようにしておくのがお勧め。
EVFは最新の他社ハイエンド機(富士フイルムのX-T1やオリンパスのE-M1)ほどではないが、快適に使えるレベル。被写体に集中して撮りたいときはやはりEVFがあるのとないのとでは大きく違う。
背面モニタはチルト式で上に約90度、下に約45度に動かせるのだが、残念なのは、NEX-6同様、背面モニタがタッチパネルではないこと。高速AFだからこそ、タッチAFでさっと撮りたい被写体を指定して撮る快適さがより高まると思うのだけど、どうなんだろう。マルチAFで狙ったところを抑えてくれなかったとき、とっさにAFポイントを動かせるUIにはなってないので、よりタッチAFが欲しくなる。
NEX-6で採用されたPlayMemories CameraAppsも健在。Wi-Fi経由でアプリをダウンロードして使える。Wi-Fi機能は優秀で、NFCを使ってさっとスマホと接続して転送したりリモート撮影できる。
α6000は2014年型ソニーデジカメの基本機能を搭載し、NEX-6から受け継いだEVFやチルト式モニタを装備し、プラスαとして超高速AFを積んで、一世代先に進化したカメラである。
一見してNEX-6のマイナーチェンジか、と思ってしまいそうだが、そんなときはAF-Cモードにしていじってみるといい。おお、と驚くに違いない。それで思わず買ってしまってもわたしの知ったことでありません(笑)。
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