「DSC-RX100 III」の登場によって、「DSC-RX100」「DSC-RX100 II」「DSC-RX100 III」という3モデル体制となるDSC-RX100シリーズ。1型センサー搭載の高級機というコンセプトは共通しており外観にも類似点が多いものの、細部には多くの相違点がある。発表時点で確認できる、主な相違点をまとめた。
レンズがカールツァイス「バリオ・ゾナーT*」なのは3モデルに共通するが、RX100とRX100 IIは35ミリ換算28〜100ミリ相当 F1.8-F4.9、RX100 IIIは35ミリ換算24〜70ミリ F1.8-F2.8となっており、IIIはズーム倍率こそ下がったが他の2モデルに比べて広角に強く、テレ端でも明るい。
レンズ先端からの最短撮影距離はRX100/RX100 IIがワイド端5センチ/テレ端55センチで、RX100 IIIはワイド端こそ同じ5センチだが、テレ端が30センチに短くなっている。RX100/RX100 IIの不満点として最短撮影距離を挙げる人は多く、新レンズは魅力的に映る。
1型(13.2×8.8ミリ)/総画素2090万画素というサイズと有効画素数は3モデルとも同じ。RX100 IIとRX100 IIIは裏面照射型を採用している。画像処理エンジンは、RX100とRX100 IIがBIONZ、RX100 IIIがBIONZ Xだ。
(追記 3モデルともにセンサーは1型(13.2×8.8ミリ)/総画素2090万画素ですが、カタログですと有効画素数はRX100が約2020万画素、IIが約2020万画素、IIIが約2010万画素と表記されます。IIとIIIの搭載するセンサーは同一の裏面照射型ですが、CIPAガイドラインの変更に伴い表記が変更されています)
実はこのようにセンサーとエンジンの組み合わせは3モデルとも異なる。そのためかISO感度(静止画)設定の範囲も微妙に異なっており、オート設定ではRX100がISO125〜ISO6400(拡張でISO80/ISO100設定可能)、RX100 IIがISO125〜ISO12800(拡張でISO100/ISO125設定可能)、RX100 IIIがISO125〜ISO12800(拡張でISO80/ISO100設定可能)となる。
3モデルとも背面には3型/129万画素の液晶を搭載するが、RX100 IIとRX100 IIIはチルト機構を搭載(IIIは上に180度開くので自分撮りも可能)する。EVFの搭載はRX100 IIIのみだが、RX100 IIはマルチインタフェースシューを備えており、外付けEVFやストロボ、マイクなどを装着できる。拡張性を求めるならIIが唯一の候補になる。
サイズ(幅×高さ×奥行き ミリ)はRX100が101.6×58.1×35.9、RX100 IIが101.6×58.1×38.3、RX100 IIが101.6×58.1×41と奥行き(厚み)を除くとまったくの同一。チルト液晶を搭載したRX100 IIとRX100 IIIは厚みが増しているものの、「大型化」という言葉から連想されるほどのサイズアップではないことが分かる。特にRX100 IIIについてはEVFを内蔵しながらこのサイズに納めたことが驚きだ。
動画はすべてフルHD対応(60i/60p)で、RX100 IIIのみが24p記録とXAVC Sフォーマットの記録に対応する。ただ、RX100とRX100 IIでは対応している「動画撮影中の静止画同時記録」が、RX100 IIIは対応しない。
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