ポップアップ式EVFという“飛び道具”を携えて登場した、ソニーの“サイバーショット”「RX100 III」(マークスリー)。実写レビューは後ほどとして、まずはEVFを中心とした外観を紹介する。
新製品は一見するとシリーズ第1弾「RX100」と非常によく似ており、RX100 IIが備えたホットシュー(マルチインタフェースフェース)もないシンプルなもので、外装だけでいえばRX100と大きな意匠の変化はない。ただ、正面にはRX100 IIと同様に「ZEISS」のバッチが貼り付けられており、3モデルを並べることがあっても「ホットシューなし&バッチあり」が最新のRX100 IIIだと分かる。
最大の特徴である有機ELの電子ビューファインダーは、側面に設けられているレバーを引き下げるとポップアップして出現する。このレバー操作(ポップアップ)で電源ONとすることもできる。EVFのサイズは0.39型(124万画素相当)と昨今のミラーレス上位機がEVFの大型化を進める中では決して大型とは言えないが、RX100 IIとほぼ変わらないサイズのボディにEVFを詰め込んだことは驚きだ(サイズどシリーズ製品の比較はこちら「どこが違う?「DSC-RX100」三兄弟まとめ」を参照のこと)。
このEVFはポップアップさせただけでは利用できず、手前側に接眼部分を引き出すことで機能する。ワンアクションで利用できないのは残念ではあるが、これもボディ小型化のため。引き出すアクションも含めて楽しみたいところだ。
EVFは初代のRX100ではストロボを内蔵していた肩部分に位置しているが、RX100 IIIでもストロボは引き続き搭載する。ただ、位置は天面中央に移動しており、未使用時には薄く折りたたまれた形で収納されている。
背面には3型/129万画素の液晶を搭載しており、RX100 IIと同様にチルト機構を備える。ただ、RX100 IIよりもチルトの可動範囲が広がっており、上方へ180度動かせるために自分撮りも容易に行える。
レンズは35ミリ換算24〜70ミリ F1.8-F2.8のカールツァイス「バリオ・ゾナーT*」で既存モデルの搭載レンズ(RX100/100 IIは28〜100ミリ相当 F1.8-F4.9)に比べ、焦点距離が広角側にシフトし、望遠端が開放F値 F2.8とより明るくなった。望遠端が明るくなったこともトピックだが、なによりも望遠端での最短撮影距離が30センチまで短縮されたことは使い勝手に大きな影響を及ぼすと思われる。
画質や使い勝手については追って製品レビューを掲載する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR