さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。今回は神田小川町のオリンパスプラザ東京で、2014年8月28日から開催予定の内藤忠行写真展「EMERGE」を紹介する。
何て軽くて小さなカメラなんだ。シンプルなデザインのE-P3を最初に手にした時の印象だった。数日後、私は夜明けの蓮池にたたずみ、昨日咲いて閉じた花びらの不思議さを撮った。結果は想像以上に美しく、クオリティーの心配は消し飛んだ。何よりも感度と色調の選択の自在さは即興的実験や冒険に駆り立て、リアルタイムに表出するデータの雰囲気がこのカメラしか撮れない創造へ私を駆り立てた。個展は2011年7月に撮った蓮からスタートし、家の周辺の生き物たち、テーブルの上で撮った草や花、そしてメインテーマのラフモノクロームで撮ったデータを和紙にプリントした雲。偶然にもロシア未来派の詩人マヤコフスキーの「ズボンをはいた雲」が出版された。自由な場面転換、瑞々しく生意気な格好よさ、それに対して私の雲は霊的である。東日本の災害があったからだろう。風と光によってモーフィングするように肖像が現れ消えてゆく。最後のコーナーは骨で、以前からテーマにしていますがデジタルカメラで表現するのは初めてです。スーラの点描画が気になっていたのでISO12800で撮影してみるとフィルムでは出来なかった感覚が現れました。
出展作品数:約50点
名称 | 内藤忠行写真展「EMERGE」 |
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開催期間 | 2014年8月28日(木)〜9月3日(水) |
開館時間 | 10時〜18時(最終日15時終了) |
定休日 | 日曜、祝日 |
入場 | 無料 |
会場 | オリンパスプラザ東京 |
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