さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。銀座ニコンサロンで、2014年12月17日から開催予定の松本コウシ写真展「午前零時のスケッチ ONE OF THESE MIDNIGHT SKETCHES」を案内する。
解体される古い社宅、その前で博物館への旅立ちを静かに待つ0系新幹線。同じ時代にあって同じように役目を終えたモノ達だが、それぞれには異なった将来が待っている。出発はいみじくも午前0時だった。
今の世の中は物質としての寿命ではなく、ヒトが必要とするか否かでモノの在り方(運命)が変わる。
消えゆくモノたち、残されるモノたち……
だがこれらのモノたちが時間や時代を超え、ひとつの風景・事象として夜、俄に立ち上がる瞬間がある。ヒトの手を離れた風景達は、闇という摩訶不思議な時空間の中で、誰も知らないドキュメンタリー(物語)のクライマックスをひっそりと迎えていた。
作者は25年の間、ライフワークとして夜を彷徨し、写真を撮ってきた。誰も見たことのない光景、自分の想像力を超えた何かを探し見つけたい――、ただそれだけのセンチメントが、夜という摩訶不思議な時空間に作者を縛り付け、地図のない旅へといざなった。
本作は全国22府県を7年の期間を費やし、当て処もなく風景との出逢いを求めた作品集である。
カラー35点・モノクロ8点。
名称 | 松本コウシ写真展「午前零時のスケッチ ONE OF THESE MIDNIGHT SKETCHES」 |
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開催期間 | 2014年12月17日(水)〜12月29日(月) |
開館時間 | 10時30分〜18時30分(最終日15時まで) |
定休日 | 会期中無休 |
入場 | 無料 |
会場 | 銀座ニコンサロン |
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