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» 2005年06月29日 06時29分 公開

2005 JavaOne Conference:「情報の時代は終わり参加型が経済を動かす」とSunのシュワルツ社長兼COO (2/2)

[木田佳克,ITmedia]
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 さらに、境界があいまいになってきていると言い、個人がコンテンツ配信を行うブログやWikiの存在についても触れた。スマトラ沖地震災害ではブログによる情報が既存メディアよりも早く伝達され、Wikimediaサイトにおける社会性なども無視することはできない。いずれもが経済効果が計り知れないほどの参加型で支えられた事例だという。

 壇上に招かれたPanasonic R&D CompanyのYasushi Nishimura氏からは、DVDと同サイズに約50Gバイト収録可能なブルーレイディスクに採用した、Java利用の制御アプリケーションが紹介された。Nishimura氏はアイ・ロボットのハイビジョン映像を再生し、その表示機能の制御系すべてにJavaを採用していると語った。

Nishimura氏は、ブルーレイディスクのハイビジョン映像を見せ、コントロールアプリケーションにJavaを利用していると説明
Javaの次なる展開はデジタルAVワールドが有望だ、とNishimura氏

SOAに関わるJava Business Integrationへのコミット

 シュワルツ氏に続き登壇した、ソフトウェアグループジョン・ロイアコーノ執行副社長からは、IBMとの関係についても触れられ、JavaだけではなくSolaris 10のサポートにまで及ぶことが語られた。

Sun Ultra 20 Workstationは、AMD Opteronプロセッサ搭載のSolaris 10、Java Studioなどをプリインストールするワークステーション。月額29.95ドルで開発環境を提供するもの、とロイアコーノ氏
JBIは、Sunとして言語仕様の域を越える新たな展開

 これまでに発表されている次のような事項についても、今カンファレンスで報告された。

 Javaサービスとの統合化が急務だとロイアコーノ氏は言い、JBI(Java Business Integration)1.0をオープンソース公開したことを報告。Sunは、SOAに関わるレイヤーにもコミットし始めた。

 また、EJBサポートとなるJava Studio Creator 2の開発状況も語られ、Ajax採用でより複雑さを無くす方向性にあるという。JavaScriptも含め、Sunはスクリプト言語サポートも強化していく狙いだ。

 Solaris 10におけるJavaのパフォーマンスについても触れられた。Solaris 10のDTraceを使い、透過性を確保することがJavaアプリケーション運用の堅牢さにもつながるとのことだ(関連記事)

Solaris 10でクローズアップされることの多いカーネル追尾の「DTrace」。Java運用環境ではいっそう相まり、Javaアプリケーションから透過的なOS挙動が参照可能という

 また、Javaライセンスとして語られたのは、3月に発表されていたものなどの3つ。

 JDL(Java Distribution License)は、IBMやBEA、ボーランド、SAPなどが該当するJava開発アプリケーションを商用販売するためのライセンス。一方、商用化権はないもののJRL(Java Research License)は研究開発が行えるというもの。そして、JIUL(Java Internal Use License)はソースの改変こそ許可されるものの、企業外での利用が制限されている。5月に発表されたJava EE 5のソースコード公開には、JIULとJRLが適用された。

 Java EE 5(旧名称、J2EE 5.0)では、EoD(Ease of Development)を強調し、POJOベースのプログラミングをサポートしている(EJB 3.0)。アノテーションやリソースインジェクションもポイントという。そして、容易さの追求としてJ2SEと同じくJavaServer Facesを採用。またWebサービスサポートとしては、JAX-WSやJAXB、そしてWS-*としてWS-Security、WS-Addressing(JSR-261)、WS-Policy(JSR-265)が挙げられた。ほかにも、JSRとしてEJB 3.0(JSR-220で規定する「Open ESB」)、JSP 2.1(JSR-245)なども報告された。

 Java EE 5は、2005年Q3に仕様のファイナルドラフトステージ、2005年Q4にはSDKベータリリースへ、2006年Q1に正式リリース予定という。

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