一方、Intelはその製造能力を生かし、ノートブック市場におけるデュアルコア化を加速すると思われる。
今年、Yonahチップの供給を開始するとしているIntelは、新しい65ナノメーターの製造プロセスを採用するノートブック向けデュアルコアチップも提供するとみられている。それは現行のシングルコアPentium Mチップとほぼ同価格で提供され、PCメーカーは既存のノートブックの価格帯でYonah搭載機を投入できるようになる。
しかし、プロセッサがほぼ同じ価格だとしても、ほかのコンポーネントが高くつくため、Yonah搭載機は初期段階においては、ミッドレンジとハイエンドの市場で普及するとみられている。
例えば、店頭で売られているノートブックの大半が値づけされている800〜1000ドルの価格帯に、Yonahシステムがすぐに値下げされるとはみられていない。
しかし、2006年のクリスマス商戦には、消費者も手が届きやすい価格に下がってくるだろうと業界観測筋は話す。
Intelの計画に詳しいある情報筋は、やはり最初は、ミッドレンジやハイエンドのノートブックを求め、1200ドルから1500ドルの値札にさらに50〜100ドルの追加を支払ってもいいと考える企業バイヤーやコンシューマーが、シングルコアのPentium Mから、ほかは同じコンポーネントのYonah搭載機へとアップグレードできるだろうと話す。
結局のところ、いかに速いペースでYonahが浸透していくかは、Intelの製造能力がいかに速いペースで量産していけるかにかかっている、とMercury Researchのマッカロン氏は話す。
「Intelは、ノートブックのデュアルコア化をかなり積極的に進めようとしている。しかし、浸透するのは恐らく2006年後半になるだろう」とマッカロン氏。
Intelのスポークスマンは、Yonahチップの価格やクロックスピードについてコメントを控えている。
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