インタビュー
» 2005年12月08日 09時15分 公開

Interview:技術革新にコミットするSunの時代が再び到来 (2/2)

[栗原 潔,ITmedia]
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ITmedia 一般に、マルチコア、マルチスレッド環境ではソフトウェアのライセンス料金の問題が課題になると思います。

キャンベル ご存じのように、Sunのソフトウェア製品の多くは無償化されており、サポート料金もユーザー企業の社員数ベースで課金しますので、この問題はありません。問題はサードパーティーのライセンス料金です。コアをプロセッサとみなしたライセンス料金を適用するとハードウェア価格と比較してソフトウェア価格がはるかに高くなってしまいます。これでは、ユーザーは納得しにくいでしょう。この問題はSunが特定のソフトウェアベンダーと話し合えば解決できるという種類の課題ではありません。ユーザーやアナリストコミュニティーとも協力し、業界としてあるべき姿への移行を促していくことが必要だと思います。

UltraSPARC T1ライセンス、無償もある

ITmedia UltraSPARC T1のハードウェア設計をオープンソース化するということですが、ライセンス料金についてはどうなるのでしょうか?

キャンベル ビジネス上の観点から案件ごとに決定されることになるでしょう。無償になることもあれば有償になることもあるでしょう。

ITmedia UltraSPARC T1上でのLinuxのビジネス機会についてはどうでしょうか?

キャンベル 顧客がどうしてもLinuxが必要だという場合は別ですが、基本的にはUltraSPARC T1上でのビジネスはSolarisベースになるでしょう。Solarisはセキュリティやスケーラビリティの点で優れています。また、コンテナ機能(注:ソフトウェアベースの仮想化機能)はSolaris独自のものですし、CoolThreadsテクノロジーとの相性も優れています。Linuxビジネスは、あるとしても主にAMDのX64プロセッサ上での展開になるでしょう。

ITmedia UltraSPARC T1が成功することで、Sunと富士通の協力関係、特に、APL(Advanced Product Line:富士通が開発したSPARC 64 VIチップをベースとしたシステム)に影響が出るのではないでしょうか。

キャンベル 影響はないでしょう。UltraSPARC T1はWebサーバやアプリケーションサーバなどの階層での使用に適しています。一方、APLは従来型のSMPサーバであり、データベースサーバに適しています。どちらも重要な市場ですが、両者は異なったものです。

ITmedia 既にGoogleがUltraSPARC T1を使用したSun Fire T1000をベータテストしている噂があります。

キャンベル おもしろい噂ですねえ(笑)。ユーザー事例については、今後何らかの発表があると思います。

 いずれにせよ、Sunにとって今はとてもエキサイティングな時期です。UltraSPARC T1、Sun Fire T1000/T2000の発表に加えて、数カ月前には、UltraSPARC IV+ベースのハイエンドサーバも発表しています。StorageTekの買収も完了しました。それ以前にはシンクライアントのTarantellaの製品も獲得しています。米国では、Java Enterprise Systemなどのソフトウェア製品の多くをオープンソース化しています。繰り返しになりますが、研究開発にコミットしたテクノロジーイノベーション企業としてのサンの時代が再び来たと思っています。

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