「マーフィーの法則」健在? システム管理はトラブル続きの人生さ女性システム管理者の憂鬱(4/4 ページ)

» 2007年02月07日 08時00分 公開
[高橋美樹,ITmedia]
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 自席に戻ると、なんと、わたしの机付近には20人程の行列ができていた。内線番号がまだ周知されていなかったため、質問のある社員が直接わたしのところまで出向いてきて列をなしていた。

 名前も顔も初めての社員から要件とだいたいの座席の場所を聞き、メモをとる。プリントアウトした用紙がどこのプリンタに排出されているのか分からない、だの、電源を入れても画面に何も表示されないだの、土日の段階で一度正常動作を確認したものも含め、さまざまな質問が寄せられた。それはすべて、月曜の朝、出社してきた社員によって、わたしの知らないうちに、プリンタの位置が動かされていたり、部署内で席が交換されていたりすることによる不具合だった。

 おまけにプリンタの移動はサポート要員のBさんは事前に承知していたと言う。昨日、今日、このオフィスに来たばかりのわたしには非常階段の場所も分からない状況で、倉庫の場所を探し出すのにもあっちに行ったりこっちに行ったりと一苦労だ。1人でこのドタバタを乗り切ったころには、身も心もボロ雑巾のようになっていた。

 それから3日後、ようやく新婚旅行からA君が帰ってきた。

A君:「どうもいろいろお世話様でした。なにか移転作業で問題ありましたか? そういえば、Bさん今日までのはずでしたよね? どっか行ってるんですか?」

 あれも言おう、これも言おうと愚痴をためこんでいたわたしでさえ、全身から幸せオーラを発するA君を見てしまうと、自然とにやけるばかりだった。お土産ですと差し出されたマウスパッドの表面では、世界一有名なねずみが能天気に微笑んでいた。

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