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» 2007年12月19日 07時00分 公開

氷、コンテナ、液体冷却――エネルギー最適化への果てしない道今年最大の関心事は「電力」「冷却」(2/3 ページ)

[Tom Kaneshige,TechTarget]

冷却方式の固定概念を取り除け!

 クレディ・スイスは水冷方式でユニークなアプローチを採っている。夜間の安価な電気料金で製氷し、日中の冷却に用いているのだ。このシステムは今夏開催された「次世代データセンター」イベントのグリーンプロジェクトに関するパネルで議論された方式だが、聴衆は、電気代の節約であってエネルギーの効率的利用ではないと嘲笑した。「人それぞれ考え方はいろいろだ。しかし実際に目にすれば、その考えは変わるだろう」と、クレディ・スイスのプロジェクトを手がけたEYPミッション・クリティカル・ファシリティーズのCTOキファー・ゴッドリッチ氏は胸を張る。「信じてもらいたい。金融機関は常に先端技術のリーダーだ。彼らのやっていることはトレンドを先取りするもので、市場もポジティブに評価、学習すべきだ」

 とはいえ、漏水のリスクを考えれば、ほとんどのCIOはサーバを水で冷やそうとは思わないだろう。サーチデータセンター・ドットコムの調査でも、回答者の65%は、データセンターに液体冷却方式を導入することに否定的だ。

 しかし、エマーソン・ネットワーク・パワーの子会社、リーベルト・プレシジョン・クーリングのマーケティング担当副社長フレッド・スタック氏は、ほとんどのCIOが水冷方式と液体冷却方式を混同していると指摘する。例えば、液体冷却に用いられるフロンは空気の380倍、水の40倍もの熱容量を持つが、フロンは漏出すると気化するのだ。「液体冷却については、誤った先入観を改めるべきだろう」とスタック氏は語る。

 データセンターの効率化を図るもう1つの革新的なアプローチ、それはコンテナ型データセンターだ。サンマイクロシステムズの「Blackbox」ラッカブル・システムズの「Concentro」がそれに当たる。

 コンテナ型データセンターは安価な電力を求めてさまざまな場所に移動できるメリットがあるが、エネルギー効率の面で特筆すべき点は、高密度化と冷却しやすい設計だ。業界では「クローズド・ループ」と呼ばれ、データセンター内の空気を外部に放出するのではなく、内部で循環させる仕組みになっている。

 ラッカブルは、内部に組み込まれた冷却技術によって、従来の方式より冷却コストを80%削減できるとしている(ヴィアス氏はConcentroの導入を検討したが、プロプライエタリなソリューションであることがネックになった)。

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