岩谷情報システム、帳票システム刷新でトナー費用を30%削減PDF化で電子保管も

岩谷情報システムは帳票システムを刷新した。帳票のテスト印刷をやめ、PDF化して電子的に保管する。郵送やFAXによる帳票の提出に掛かるコストも削減した。

» 2009年02月09日 17時38分 公開
[ITmedia]

 LPガス配送システムなどの開発を手掛ける岩谷情報システムは、帳票出力に関するコストや工数を削減するため帳票システムを刷新した。帳票のPDF化やプリンタの一元管理の実現により、トナーのコストを約30%削減するなどの効果があった。システムを提供したウイングアーク テクノロジーズが2月9日に発表した。

 岩谷情報システムの全国約400拠点にあるLPガス部門では、法定保存が義務付けられている帳票などの印刷が1拠点で1日当たり1000枚に及んでいた。帳票の印刷コストだけでなく、保管場所や本社へ郵送やFAXで提出する際の作業負荷の改善も課題だったという。

 同社は2002年に拠点ごとのクライアントシステムとサーバシステムの刷新に着手した。データセンターで各拠点のクライアントPCやプリンタを一括管理し、拠点からはWebアプリケーションサーバを通して作業をするシステムの構築に踏み切った。中心的なソフトウェアとして、ウイングアークの「Super VisualFormade(SVF)」を導入。2005年から新システムが稼働し、2007年8月に全拠点への展開を完了した。

 SVFのプレビュー機能で、帳票の印刷イメージを確認することでテスト印刷に掛かっていた工数や印刷コストを削減できた。法定保存の帳票をPDFへ出力して電子保管することで、ペーパーレス化も実現した。本社から、各拠点のプリンタを指定して印刷ができるようになったため、郵送やFAXに掛かるコストを削減できたという。印刷に掛かるトナー費用を30%削減する効果があった。

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