OracleがSun買収でJavaとSolarisを獲得IBMではなく

Oracleのラリー・エリソン会長は「Oracleはアプリケーションとハードウェアのシステム全体を設計・統合できる唯一の企業となった」と語った。

» 2009年04月21日 00時06分 公開
[ITmedia]

 米Oracleは4月20日、Sun Microsystemsを買収すると発表した。Sunの株式を、1株当たり9.5ドル、総額74億ドルの現金で取得する。Sunの取締役会は全会一致でこの取引を承認した。取引はこの夏に完了する見込み。

 Oracleはこの買収でJavaとSolarisを獲得する。同社のミドルウェア製品群「Fusion Middleware」はJavaで開発されており、SolarisはOracleデータベースの中心的プラットフォームだ。

 Oracleのラリー・エリソン会長は「Oracleはアプリケーションとハードウェアのシステム全体を設計・統合できる唯一の企業となった。われわれの顧客はこの買収により、システム統合コストの削減と性能・信頼性・セキュリティの向上という利益を得る」と語った。

 Sunのスコット・マクニーリー会長は「OracleとSunは20年以上、業界のパイオニアとして緊密な関係を持ってきた。この買収はわれわれの関係の自然な流れであり、業界にとって決定的な出来事だ」と語った。

 3月には米IBMがSunを買収する交渉を進めているとうわさされていたが、買収額で折り合わずに決裂したとみられていた。IBMはSunに70億ドル(1株9.40ドル)の買収案を提示したが、Sunが安過ぎると拒否したためにこれを撤回したと、この件を知る筋は伝えている。

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