前期比の出荷数量減少幅は縮小しているものの、景気後退による市場の落ち込みはまだ続くとIDCはみている。
調査会社の米IDCは5月12日、2009年第1四半期(1〜3月)の世界のPC用マイクロプロセッサ市場について調査報告をまとめた。同期のPCプロセッサ出荷は前年同期に比べ13%減少。前期比では10.9%減で、2008年の第3四半期から第4四半期の17%減よりも減少幅が縮小していることから、IDCは市場の落ち込みは減速しているとみている。
売上高は前年同期比25.1%減、前期比11%減だった。
IntelのNetbook向けプロセッサ「Atom」の出荷は前期比で33%減少した。前期はNetbookメーカーが新年に向けてAtomの在庫を大量に確保したためとIDCはみている。IDCは、AtomはIntelのモバイルPC向けプロセッサ出荷数量の21%、売上高の6.5%を占めていると見積もっている。
出荷数量で、Intelがシェアを4.7ポイント落として77.3%、AMDはシェアを4.6ポイント伸ばして22.3%とした。
IDCは、第2四半期も市場は落ち込む傾向にあると予測している。
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