SAPのエグゼクティブボードメンバーのジム・スナベ氏は、大企業向け以外はすべてオンデマンド対応することを明らかにした。
SAP SAPPHIREに関する過去の記事はこちらです。
SAPは、年次カンファレンス「Sapphire 09」を米フロリダ州オーランドで開催した。SAPのエグゼクティブボードメンバーのジム・スナベ氏は、今後のソフトウェアの開発体制について、大企業向け以外はすべてオンデマンド対応することを明らかにした。
―― SAPはソフトウェア企業として、(SaaSなど)オンデマンドコンピューティングにどう取り組みますか。
スナベ 大企業向けではすべてではないが、それ以外の領域についてはすべてについてオンデマンド製品を開発します。「Business By Design」(BBD)をはじめ、すべてをオンデマンド対応にしようとしています。BBDは現在はSFA(営業支援管理)のみで、トータルスイートにはなっていません。BBDもNetWeaver上に実装するものであり、SOA(サービス指向アーキテクチャ)として機能するものにします。NetWeaver自体への開発も続け、オンデマンドへの対応を強化しなくてはなりません。
―― BBDは日本2010年にリリースされるという話がありましたが、開発は遅れているますか。
スナベ 2008年のSAPPHIREで伝えたときと比較すると、遅れています。当初、BBDは50ユーザー以上いる企業向けと考えていましたが、もっと少ないユーザー数の企業を対象にする必要があると判断したためです。
―― 現在、共同CEOという立場のヘニング・カガーマン氏がSAPを去るが、何か影響はありますか。
スナベ 15年にわたりともに働いていたため、自分自身の感覚としては影響がある。リーダシップのスタイルという点で学ぶ点が多かったからだ。だが、引き継ぐレオ・アポテカーCEOも長くSAPをリードしてきた。大きな変更はないと考えている。
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