Microsoft、VistaでWindows 7のUIを味わえる「Platform Update」リリース

このアップデートを適用したWindows Vistaで、対応するアプリケーションを稼働すると、リボンインタフェースなどのWindows 7のUIを使えるようになる。

» 2009年10月29日 15時24分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは10月27日、「Windows Vista」で新OS「Windows 7」の幾つかの機能を使えるようにするアップデートプログラム「Platform Update for Windows Vista」をリリースした。Windows Vista SP2のユーザーは、Windows Update、Windows Server Update Services、Microsoft Download Centerから無料で入手できる。

 このプログラムは複数のランタイムライブラリで構成されており、これらのライブラリを使ってWindows 7向けアプリケーションを開発すると、そのアプリケーションを同プログラムを適用したWindows Vista上で稼働させた場合でもWindows 7の「リボンインタフェース」やアニメーション機能が使えるという。

 ライブラリにはリボンインタフェースやアニメーションを実現するための「Windows Ribbon and Animation Manager Library」、DirectXのアップデートやXPS文書を利用できるようにする「Windows Graphics, Imaging, and XPS Library」、複数バージョンのOSへの接続を可能にする「Windows Automation API」、アプリケーションと携帯端末間のデータ通信を標準化する「Windows Portable Devices Platform」で構成されている。

 同日、「Windows Server 2008」で「Windows Server 2008 R2」の一部の機能が使える「Platform Update for Windows Server 2008」も公開された。

 なお、これらのライブラリはWindows 7およびWindows Server 2008 R2には既に含まれている。

 Microsoftはこれらのライブラリをアップデートで配布することにより、VistaユーザーがWindows 7の新機能を使ったアプリケーションを多数使えるようになることを期待しているという。

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