ネットスプリング、SSOアプライアンスを発表

ネットスプリングは、WebやWindowsのアプリケーション、汎用機エミュレータなどに対応したシングルサインオンアプライアンスを発表した。

» 2009年11月25日 16時23分 公開
[ITmedia]

 ネットスプリングは11月25日、WebやWindowsのアプリケーションと汎用機エミュレータなどに対応したシングルサインオン(SSO)アプライアンス「SSO cube」シリーズを発表した。2009年2月に発売する。

 新製品は、同社のLDAP認証エンジンとシンガポールのi-Sprint InnovationsのSSO製品「Access Matrix USO」、パスロジのワンタイムパスワード製品「PassLogic」を統合した。100〜1000ユーザー環境に対応した5モデルをラインアップする。

製品の動作イメージ

 LDAP認証エンジンとAccess Matrix USOの連係により、Active DirectoryとLDAPを統合して、WebアプリケーションやWindowsアプリケーション、HLLAPIに準拠した汎用機エミュレータでのSSOを可能にしたという。また、SSOに使うIDやパスワードが漏えいした場合の不正アクセス対策として、マトリックス方式を用いたPassLogicの認証を併用するようにした。

製品連係の計画

 Access Matrix USOは、オランダのINGや米Citi、UBS、新生銀行、富士通などに納入実績があり、金融機関での内部統制やコンプライアンスへの順守を支援する製品として導入されているという。SSO cubeでは管理者UIが統合されており、パスワードポリシーの強制や管理業務を一元化できる。ユーザーパスワードの変更には、パスワード管理者とシステム管理者の同時承認が必要で、内部統制などに求められる職務分掌にも対応する。

 ネットスプリングの西武進社長は、従来のソフトベースのSSO製品が持つ課題について、OSやハードウェア、ソフトの調達および統合、アプリケーション認証連係に必要なAPIの開発に多くのコストが費やされていると説明。「事前に最適化されたアプライアンスを活用することで、コスト削減と短期導入ができることを目指した」(同氏)と話す。

西武氏

 同社は、システム構築サービスやネットワーク認証製品を中心に手掛けており、特に国立大学向けシステムで実績がある。新製品は統合認証ニーズの強い教育機関や中小企業、大企業の部門や拠点向けに展開する。

 製品価格は、最大100ユーザー向けの「SSOC01-10」が220万円、同500ユーザー向けの「SSOC01-50」が650万円、同1000ユーザー向け「SSOC01-100」が1050万円(いずれも税別)など。年間100台の販売を見込んでいる。

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