日本セーフネット、SaaS向けの認証とライセンス管理ツールを提供

日本セーフネットは、SaaSの利用に必要なユーザー認証とシステム開発者用のライセンス管理のツールをSaaS事業者向けに提供する。

» 2009年12月03日 14時09分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 日本セーフネットは12月3日、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)事業者向けとなる個人認証とシステム開発者用のライセンス管理に関する2つの新製品を発表した。月内にも提供を始める。

 個人認証製品の「eToken PRO Anyware」は、USBメモリなどのデバイス内に格納された電子証明書でオンライン認証するPKI認証ツール。PCなどへトークンを接続して電子証明書をインストールして認証に成功すると、利用可能なWebアプリケーションへ接続できる仕組みとなる。

eToken PRO Anywareの認証画面

 今後は16Gバイトのメモリ領域も持つトークンも投入する予定で、例えばWebアプリケーションをオフライン環境で使用するためのプログラムを保存し、さまざまなコンピュータ環境で安全にアプリケーションを利用できるという。価格は購入数によって異なるが、例えば1000トークンを導入する場合で、1トークン当たり6000円前後になる見込み。

小池氏

 ライセンス管理の「Sentinel EMS」は、SaaSユーザーのライセンスの申請や発行、更新、失効といったライフサイクルを包括的に管理する。SaaSでアプリケーションを提供するソフト企業や、顧客管理も手掛けるSaaSのポータル事業者などで利用を見込む。オンラインでアクティベーションするための「Sentinel RMS」や、不正利用を防止する「HASP SRM」との連係し、同社ではライセンス管理ソリューションとして提供する。

 エンタープライズセキュリティ事業部長の小池康幸氏は、「SaaSではユーザーごとに利用するアプリケーションの期間や種類を管理する必要があり、従来のインストールベースでのライセンス管理とは異なる。新しい仕組みでもサービス事業者の利益保護を支援したい」と話した。

SaaSにおけるライセンス発行のイメージ

 同社では今後1年間に3億円の売り上げを計画している。

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