Android、“DROID効果”で認知度が急上昇――米comScore

「次に欲しいスマートフォン」としてAndroidを挙げたユーザーがiPhoneにほぼ匹敵した。

» 2009年12月18日 16時13分 公開
[ITmedia]

 米調査会社comScoreが12月17日に発表した米国モバイル市場に関する報告書によると、米Verizonが10月から展開している米Motorola製スマートフォン「DROID」のキャンペーン効果もあって、米GoogleのAndroidの認知度が急上昇したという。

 Androidのスマートフォン市場におけるシェアはまだ小さいが、1年間で倍増し、10月には3.5%を占めた。8月時点でのモバイルユーザー間のAndroid認知度は22%だったが、11月には37%に拡大した。

 認知度が高まっただけでなく、Android端末の購入希望者数も増えている。11月にモバイルユーザー2300人を対象に行った調査で、向こう3カ月でどのスマートフォンを購入する予定かという質問に、17%がAndroid端末を挙げ、そのうち8%がDROIDと答えた。一方、iPhoneと回答したユーザーは20%だった。Android端末がT-Mobile G1とMyTouchしかなかった8月の段階では、同じ質問に対する回答はiPhoneが21%だったのに対し、Androidはわずか7%だった。メーカー別で最も購入希望が多かったのは依然としてBlackBerryで、全体の51%を占めた。

3カ月以内に購入したいスマートフォン
端末名 購入希望者率(%)
Blackberry Pearl 18
iPhone 3GS 14
Blackberry Storm 13
Blackberry Curve 11
Verizon Droid 8
iPhone 3G 6
T-Mobile MyTouch 5
Blackberry Bold 4
Blackberry Tour 3
その他のAndroid Device 3
Palm Pre 2
その他のBlackberry 2
AT&T Tilt 2
T-Mobile G1 1
Palm Centro 1
上記以外 8
2009年11月調査(資料:comScore)

 また、Android端末ユーザーの利用スタイルが、iPhoneユーザーに非常に近いことが明らかになった。例えばモバイルメディア購読率では、iPhoneが94%と最も高く、次いでAndroidが92%と、スマートフォンユーザーの平均である80%を10ポイント以上引き離した。アプリケーションの利用、ソーシャルネットワーキングやIMの利用などでも両者がほぼ同率でスマートフォン平均を上回っていた。

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