PCプロセッサ市場は不況を脱したか 第4四半期は好調

2009年第4四半期のプロセッサ出荷数は前年同期から31.3%増えた。この大幅な伸びは、不況を脱したことを示唆しているとIDCは指摘している。

» 2010年01月27日 08時05分 公開
[ITmedia]

 第4四半期の世界のPCプロセッサ市場は好調で、PC市場が不況から脱したことを示唆している。米調査会社IDCが1月25日に報告した。

 同四半期のプロセッサ出荷数は前年同期と比べて31.3%増え、前期比では緩やかに増加した。2009年通期では、出荷数は前年比2.5%増、売上高は同7.1%減の286億ドルだった。

 「第4四半期の出荷量が前期比で緩やかに増加したことは、市場が通常の季節パターンに戻りつつあることを示している。前年同期比で大幅に伸びたことは、不況を脱したことを示唆している」とIDCのアナリスト、シェーン・ラウ氏は言う。プロセッサ出荷が増えていることから、PC業界が2010年にPC需要が増えると予想していることが分かると同氏は指摘する。

 ベンダー別では、Intelは第4四半期に出荷数ベースで80.5%のシェアを獲得、シェアは0.6ポイント減少した。AMDはシェアを0.7ポイント伸ばして19.4%とした。通年では、Intelのシェアは0.7ポイント減の79.7%で、AMDは0.8ポイント増の20.1%だった。

 IDCは2010年の見通しについて、PCプロセッサ出荷数は前年から15.1%伸びるとみている。「企業は新しいクライアントやサーバの購入を承認しており、IT予算をさらに投じている。第2四半期末と今年後半が楽しみだ。消費者分野の堅調な支出と企業のIT支出の再開で、2010年は好調な年になるだろう」とラウ氏は述べている。

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