Enterprise 2.0アプリの企業利用が急拡大、パロアルト調べ

パロアルトネットワークスは、Enterprise2.0型アプリケーションの企業利用に関する調査結果を発表。コラボレーションツールやSNSなどの利用が急拡大している。

» 2010年02月17日 16時14分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業のパロアルトネットワークスは2月17日、Enterprise2.0アプリケーションの企業利用に関する調査結果を発表した。コラボレーションツールやSNSなどの利用が急拡大しているという。

 調査は北米や欧州、アジア太平洋地域の企業214社を対象に実施したもの。同社ではEnterprise2.0アプリケーションについて、ビジネス目的で使われるメッセージングやSNS、ブログ、コラボレーションツールなどと定義している。

 それによると、調査で検出された651種類のアプリケーションのうち、38%がEnterprise2.0型に分類されるものだった。過去6カ月にFacebookは37%から94%に、LinkedInでは35%から89%にそれぞれ増加。また、Enterprise2.0型アプリケーションが消費する帯域量は、前年に比べて48倍増加し、ブログおよびwiki編集では39倍に、Microsoft SharePointは17倍に増加していた。

 こうしたEnterprise2.0アプリケーションの導入は、IT部門よりも一般従業員などが中心となる場合が多く、不安要素としてセキュリティ上のリスクが考慮されていないことが挙げられるという。検出したEnterprise2.0アプリケーションのうち、202種類の70%はファイル転送ができ、28%はマルウェア拡散にも悪用されていた。64%には既知の脆弱性が含まれていた。

 同社では、こうしたアプリケーションの活用がビジネスチャンスや生産性向上などに寄与するものの、これらのメリットを上回る損失へつながるリスクを含んでいると指摘。大部分の企業は、IT基盤やセキュリティポリシーがEnterprise2.0型アプリケーションの利用へ十分に対応できておらず、リスクを防げない状況だと警告している。

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