ネットワーク仮想化のノードの実証実験、産学官で着手

NICTや東大、国内IT企業はネットワーク仮想化に必要な「仮想ノード」の実証実験を共同で実施する。柔軟なネットワーク利用の実現を目指すとしている。

» 2010年03月30日 17時24分 公開
[ITmedia]

 情報通信機構(NICT)と東京大学、NTT、NEC、日立製作所、富士通研究所は3月30日、ネットワーク仮想化に必要な「仮想ノード」の実証実験を夏から実施すると発表した。柔軟なネットワーク利用の実現を目指すとしている。

 ネットワーク仮想化は、クラウドコンピューティングに代表されるネットワーク利用の多様化を受けて、物理環境に左右されない新たなネットワークサービスを実現するための技術。総務省のプロジェクトとして、これまではNICTや東大が中心となって研究を進めてきた。

ネットワーク仮想化のイメージ

 今回の実証実験では、テストヘッドのJGN2plusを利用し、仮想ノードで構成するネットワーク基盤の基本設計や、統合管理、制御のための技術の確立を目指す。NICTと東大が実験を取りまとめ、NTTの未来ねっと研究所がネットワークの管理や制御の技術、NECがプログラマブルネットワークスイッチのシステム技術、日立製作所がコアルータ技術、富士通研究所がアクセス制御技術をそれぞれ担当する。

 各機関では、ネットワーク仮想化による新たなネットワーク基盤の有意性や、アプリケーションの実証を示していく方針。海外のテストヘッドプロジェクトである米国のGENI10プロジェクトや欧州のFIRE 11プロジェクトとの連携も計画している。

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