Google、「Google Analytics」による追跡を解除するプラグインを公開

Web分析サービス「Google Analytics」を使っていても、このプラグインをインストールしている訪問者のデータは収集できない。

» 2010年05月26日 15時11分 公開
[ITmedia]

 米Googleは5月25日(現地時間)、同社のWeb分析サービス「Google Analytics」によるデータのトラッキングをオプトアウトできるWebブラウザ用プラグインを発表した。Internet Explorer(IE)7以上、Google Chromeの4以上、Mozilla Firefoxの3.5以上に対応する「Google Analytics Opt-out Browser Add-on」のβ版を、GoogleのWebサイトからダウンロードできる。

 Google Analyticsは、Webサイトのトラフィックを分析するためのオンラインサービス。訪問者数や訪問者の平均滞在時間などのデータをWeb運営者に提供するために、訪問者のWebサイトでの行動をトラッキングしている。Googleによると、Google Analyticsが収集するデータには個人情報は含まれないが、可能な限りの選択肢をユーザーに提供するため、このプラグインをリリースしたという。

 このプラグインをインストールしたWebブラウザでGoogle Analyticsが稼働しているWebサイトを訪問すると、PCからGoogle Analyticsに情報が送られず、Web運営者向けレポートに記録されることもない。

 Googleはまた、Web運営者向けのプライバシー保護機能も発表した。Google Analyticsでは訪問者の位置情報を分析する目的でIPアドレス情報を収集しているが、この情報を匿名化するというものだ。具体的には、データを保存する前に最後の8ビットを削除する。このオプションを有効にすると、位置情報の精度はやや落ちるという。

 Googleはサービスの透明性と個人情報を尊重する姿勢をアピールしており、3月に発表したAdWordsの新機能でも、Web訪問者が1クリックでトラッキングをオプトアウトする機能を用意した。

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