Googleがディスプレイ広告のリアルタイム入札システムを提供するInvite Mediaを買収し、DoubleClickのサービスを拡充する。
米Googleは6月3日(現地時間)、ディスプレイ広告企業のInvite Mediaを買収したとDoubleClickの公式ブログで発表した。買収総額などの詳細は公表していない。
Invite Mediaは、2007年創業の米ペンシルベニア州フィラデルフィアに拠点を置く非公開企業。広告主および広告代理店向けの「リアルタイム入札システム」を提供している。このシステムでは、1つのインタフェースで、複数の広告枠売買プラットフォームにわたるディスプレイ広告枠の購入やキャンペーンの最適化が可能だ。取引ごとの広告インプレッションの詳細が入札プラットフォームにリアルタイムで反映されるため、広告主は潜在顧客にリーチするよう広告キャンペーンを調整・変更できるという。GoogleのDoubleClick Ad Exchangeのほか、Yahoo!のRight MediaやMicrosoftのAdECNなどの複数のプラットフォームに対応する。
GoogleはInvite Mediaを独立したサービスとして維持するが、将来的には広告配信管理サービス「DoubleClick for Advertisers(DFA)」に統合する計画だ。この統合により、DFAの顧客は複数のプラットフォームでの広告枠購入が可能になるという。また、統合後もDFAの顧客でなくてもInvite Mediaのサービスを利用できる。
Googleの主な収益は検索広告によるものだが、2007年のDoubleClickの買収や先ごろのAdMobの買収などにより、ディスプレイ広告にも注力している。
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