SAPの中堅企業向けオンデマンドビジネススイート「Business ByDesign 2.5」がようやく発売になった。10ユーザーから利用可能な3種類のスターターパックも提供する。
独SAPは8月2日(現地時間)、中堅企業向けのSaaS型ERPスイート「Business ByDesign 2.5」を7月30日に6カ国で発売したと発表した。
Business ByDesignは、100〜500人規模の企業向けの包括的なビジネス管理ソリューション。ERPを中心に、CRM、SFA(営業支援システム)などの機能も備える。新バージョンには、リアルタイムのインメモリ分析機能、マルチテナント機能が追加され、モバイル端末に対応し、ユーザーインタフェースが刷新された。
また、10ユーザーから利用可能な3種類の「スターターパック」も用意した。企業は目的に合ったパッケージを購入し、後から機能を拡張していくことができる。CRMに特化したパックは導入コストが1万3500ドル、ユーザー当たり月額89ドル。ERPパックは導入コストが3万7500ドルでユーザー当たり月額149ドル。総合的なBPM(業務プロセス管理)を提供するパックは導入コストが4万5000ドル、1ユーザー当たり月額149ドル。
SAPは2007年9月に同スイートを発表し、一部市場で限定的に販売していた。今年5月のSAPPHIREでは、約100社が利用していると発表している。今回発売されるのは、中国、フランス、ドイツ、インド、英国、米国の6カ国。日本での発売は2011年半ばになる見込みだ。
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